5月18日、DOSB(ドイツオリンピックスポーツ連盟)は、DTTB(ドイツ卓球協会)から提出された東京五輪ドイツ代表メンバーを承認。男女の団体とシングルス、混合ダブルスへのエントリーが正式に決定した。
【団体戦】
男子:オフチャロフ(世界ランキング9位)、ボル(同11位)、フランチスカ(同16位) ※Pカード:ドゥダ(同41位)
女子:P.ゾルヤ(世界ランキング20位)、ハン・イン(同22位)、シャン・シャオナ(同41位) ※Pカード:ミッテルハム(同39位)
【シングルス】
男子:オフチャロフ、ボル
女子:P.ゾルヤ、ハン・イン
【混合ダブルス】
フランチスカ/P.ゾルヤ
男子メンバーは、世界ランキング上位3名と予想どおりの選出。オフチャロフは2008年の北京五輪から4大会連続、ボルは2000年のシドニー五輪から6大会連続での五輪出場となり、フランチスカは初の五輪出場を手にした。現在、ドイツ男子のチームランキングは中国に次ぐ2位となっており、メダル獲得を目指す日本にとっては最大のライバルとなるだろう。また、シングルスに出場するオフチャロフ、ボルもベスト8シードに入る予定であり、ベスト4シードの張本とは準決勝進出をかけて対戦する可能性も高い。
女子は団体戦で日本を破って銀メダルを獲得したリオ五輪と同じ3名で東京五輪へ挑む。P.ゾルヤ、ハン・インの選出はほぼ確定していたが、3人目はベテランのシャン・シャオナと24歳のミッテルハム、どちらが選出されるか微妙なところだった。ドイツ女子は2019年のヨーロッパ競技大会で東京五輪団体戦への出場権を獲得したが、その際はシャン・シャオナが出産から復帰して間もないこともあり、ミッテルハムが団体メンバーとして出場し、優勝に貢献。ミッテルハムは以降もコンスタントに結果を残していたが、最終的には38歳のシャン・シャオナが代表に選ばれた。
この決定について、ドイツ女子監督のショップは「ナナ(シャン・シャオナのニックネーム)とニーナ(・ミッテルハム)の間に実力の差はない。ただ、五輪の団体戦ではダブルスが非常に重要であり、ナナとペティ(・ゾルヤ)のペアリングはチームを構成するうえで非常に大きな要素だった」とコメント。Pカード(補欠)として東京五輪に帯同するミッテルハムに対しても「ヨーロッパ競技大会での活躍は賞賛しているし、五輪でもチームにとって大きな役割を果たしてくれると期待している。多くの経験を積んでほしい」と語った。
ドイツ女子は現在、中国、日本に次ぐチームランキング3位。まだまだ実力健在のハン・インに、アジア勢の速さにも対応できるP.ゾルヤ、そしてダブルスも強く、今回も手強い相手となることは間違いない。
また、混合ダブルスに出場するフランチスカ/P.ゾルヤも有力なメダル候補。2019年のヨーロッパ競技大会で金メダルを獲得し、ワールドツアーでも頻繁に上位に食い込んでおり、水谷/伊藤にとってはライバルペアのひとつとなるだろう。これまでの五輪8大会で、ドイツは男女合わせて7つのメダルを獲得。しかし、金メダルの獲得はなく、東京五輪で初の頂点を目指す。
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