東京パラリンピック卓球競技、クラス11(知的)男子シングルス準々決勝の2試合が行われ、浅野俊と竹守彪はともに惜敗、メダルまで一歩届かずベスト8となった。
浅野俊(WR9)の対戦相手は、WR1のパーロシュ(ハンガリー)。柔らかいタッチのドライブが持ち味で、圧倒的なスピードこそないが、回転量があるドライブの安定感はバツグン、ブロックも堅い。第1ゲーム、7-10から3本連取で追いついた浅野は15-13でゲームを先制。これで勢いに乗り、第2ゲームも台から下がらず積極的にパワードライブで押す。打たれてもしっかりとブロックでつないで反撃に転じるプレーで、2ゲームを先取した。第3ゲームはパーロッシュがマッチポイントを握り、浅野が追い上げるも及ばず。好ラリーが展開されるが、試合巧者のパーロッシュの集中力と安定感の前に浅野にやや焦りが見られるようになり、3ゲームを連取されての惜敗となった。
また竹守彪(WR7)の相手クレアンジュ(フランス/WR4)は、バック粒高をうまく使い、フォアもループドライブやミート打ちなどテクニカルな異質速攻を見せる選手。1ゲーム目は竹守が出足でリードされるも追いついたが、ゲームを奪えず。その後も竹守がフォアで動いてパワードライブを狙ったが、クレアンジュの攻守にあと一歩及ばなかった。
【男子シングルス クラス11(知的)準々決勝】
パーロシュ(ハンガリー) -13、-7、9、8、5 浅野俊
クレアンジュ(フランス) 11、9、5 竹守彪
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