ヨーロッパ卓球連合は、2月10~14日にポルトガル・リスボンで開催される予定だった東京五輪・ヨーロッパシングルス予選会の延期を発表。この決定はヨーロッパ全体における新型コロナウイルスの感染拡大が続いていること、加盟協会からの予選会延期の要望を受けてのもので、新たなスケジュールは4月21~25日に、開催地は変わらずリスボンで行われる予定。
この予選会では男子5名、女子4名が出場権を獲得。ひとつの国と地域から最大で男女2名ずつが予選会に出場することができる。すでに2019年のヨーロッパ競技大会・団体戦で優勝した男女ドイツと、昨年1月に開催された東京五輪の世界団体予選を通過した国と地域は、団体戦の出場権を獲得済みであると同時に、2名のシングルス出場枠を手にしており、このシングルス予選には出場できず。
また、2019年ヨーロッパ競技大会のシングルス上位3名もすでに東京五輪のシングルス出場権を手にしており、この大会でシングルス3位までに入賞し、世界団体予選を通過できなかった国と地域からは1名のみがヨーロッパシングルス予選会に出場可能。ヨーロッパから東京五輪の団体戦出場権を手にしている国と地域、ヨーロッパ競技大会のシングルス3名までに入り、シングルス出場を決めている選手は以下のとおり。
〈東京五輪・団体戦出場権獲得国〉
男子:ドイツ(ヨーロッパ競技大会優勝)、スロベニア、クロアチア、スウェーデン、フランス、ポルトガル、セルビア(以上は世界団体予選通過)
女子:ドイツ(ヨーロッパ競技大会優勝)、オーストリア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア(以上は世界団体予選通過)
〈2019年ヨーロッパ競技大会シングルス上位3名〉
男子:ボル(ドイツ・1位)、グルーツ(デンマーク・2位)、プツァル(クロアチア・3位)
女子:ユ・フ(ポルトガル・1位)、ハン・イン(ドイツ・2位)、倪夏蓮(ルクセンブルク・3位)
ヨーロッパシングルス予選への出場が予想される主な男子選手としては、団体戦出場を逃したイギリスのピッチフォードとドリンコール、ポーランドのディヤスとバドフスキーなど。また、グルーツがシングルス出場権を獲得しているが、団体戦を通過できなかったデンマークも、若手のリンドが初の五輪出場を狙う。
女子のほうは、男子以上に4枠を巡る争いは熾烈となりそうだ。オランダのエーラントとリー・ジエ、ウクライナのビレンコとペソツカ、ベリストロム(スウェーデン)、ヤン・シャオシン(モナコ)、マテロバ(チェコ)、ミハイロワ(ロシア)などがシングルス予選会に出場すると見られる。
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