●女子シングルス準々決勝
孫穎莎(中国) 4、6、4、5 伊藤美誠
チャイナスマッシュの10月4日の第2セッションは18時から行われ、男女シングルスの準々決勝の残り3試合が行われた。
日本勢でただひとりベスト8に入った伊藤美誠は孫穎莎(中国)と対戦。前日に「やっと孫穎莎選手と対戦できる」と語った伊藤。しかし試合は終始、孫穎莎のペースで進み、伊藤はなんとか勝機をさぐっていたが、孫穎莎のパワーとスピードに完敗した。
孫穎莎は伊藤との試合後に次のようにコメントした。「美誠と対戦するのは久しぶりで、この試合を本当に楽しみにしていました。私たちはジュニア時代から何度もプレーしていて、お互いの進歩の最大の原動力になってきたと思っています」。孫穎莎は今日の対戦のスコアだけを語るのではなく、ライバルとして切磋琢磨してきた伊藤に対して、心からのコメントを発した。
●男子シングルス準々決勝
梁靖崑(中国) ‐1、12、8、5、‐7、3 林高遠(中国)
向鵬(中国) 6、9、‐4、‐18、9、‐5、5 モーレゴード(スウェーデン)
男子シングルスの準々決勝、27歳の梁靖崑(中国)と29歳の林高遠(中国)の同世代対決は、梁靖崑がループドライブとスピードドライブを混ぜて林高遠のカウンターのミスを誘うなど、戦術の差を見せて4‐2で勝利。
準々決勝最後の試合になった向鵬(中国)対モーレゴード(スウェーデン)の一戦は、フィジカルと豪打の向鵬に対して、モーレゴードは誰も真似のできないひらめきのテクニックを駆使して戦った。向鵬がゲームを連取したが、リードされていることなどお構いなしで己の卓球を貫くモーレゴードがすぐに追いつく。リードしながらも追いつかれて最終ゲームを迎えると、流れはモーレゴードに傾いたかに思えた。
しかし、向鵬は最終ゲームのスタートで気力を振り絞り、モーレゴードに襲いかかる。点差を一気に放すとモーレゴードの粘りがストップ。向鵬はF.ルブラン(フランス)に続いてモーレゴードと、パリ五輪のメダリスト2人を下した。
「こんなに多くの外国のトップ選手を倒せるとは思ってもみませんでした。でも、私は試合をする時はいつも勝つという信念を持っています。モーレゴードとの7ゲーム目は、私たちは持てる武器を全て使っていたので、お互いのプレーを知っていた。どちらが全力を出し切ることができるのか。私はそれをためらわなかった」(向鵬)
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