12月14・15日の2日間にわたり、ノルウェー・オスロで「ワルドナー・カップ」が開催。このイベントは、ともに五輪と世界選手権で頂点に立ったワルドナー(スウェーデン)と馬龍(中国)がキャプテンとなり、世界選抜の「チーム・ワールド」とアジア選抜の「チーム・アジア」を率いて戦う混合団体戦。2022年、2023年にも開催が予定されていたが延期となっており、今年ついに実現することとなった。
卓球界のレジェンド2人がキャプテンということで、両チームの選手も超豪華。チーム・ワールドは五輪メダリストのオフチャロフ(ドイツ)とモーレゴード(スウェーデン)、カルデラノ(ブラジル)、スッチ(ルーマニア)、A.ディアス(プエルトリコ)、チーム・アジアはパリ五輪で女子シングルス2連覇を達成した陳夢(中国)、パリ五輪で2つのメダルを手にした申裕斌(韓国)に加え、張禹珍と林鐘勲(ともに韓国)、ゲラシメンコ(カザフスタン)、バトラ(インド)というメンバーが揃った。
世界のスターが一挙に集うということで、チケットは追加発売分も含めてソールドアウト。中国からも観客が訪れるなど、すさまじい盛り上がりを見せた。
●Day1
〈チーム・ワールド 4-4 チーム・アジア〉
モーレゴード/スッチ 0-2 馬龍/陳夢○
カルデラノ 0-2 張禹珍○
A.ディアス 1-2 陳夢○
オフチャロフ 1-2 馬龍○
○スッチ 2-0 申裕斌
○モーレゴード 2-0 ゲラシメンコ
○スッチ/A.ディアス 2-1 バトラ/申裕斌
○カルデラノ 2-1 林鐘勲
●Day2
〈チーム・ワールド 10-14 チーム・アジア〉
オフチャロフ/カルデラノ 1-2 馬龍/林鐘勲○
○モーレゴード 2-0 張禹珍
カルデラノ/A.ディアス 0-2 林鐘勲/申裕斌○
○オフチャロフ 2-1 張禹珍
○A.ディアス 0-2 バトラ
カルデラノ 1-2 ゲラシメンコ○
スッチ 0-2 陳夢○
モーレゴード 1-2 馬龍○
試合は2日にわたって行われ、各マッチ2ゲーム先取で1勝をあげるごとに1日目は勝ち点1、2日目は勝ち点2を獲得。2日間の勝ち点の合計で勝敗を争った。
1日目はチーム・アジアがいきなり4連勝するも、5番のスッチから今度はチーム・ワールドが4連勝で逆襲。4-4のタイで2日目へ突入した。
2日目も6番までを終えて両チーム3勝ずつと均衡した展開が続いたが、チーム・アジアは7番で陳夢がスッチを破って勝利に王手。ラストに控える馬龍につないだ。
馬龍が勝利すればチーム・アジアの勝利が決定、モーレゴードが勝利すれば12-12でタイブレークに突入という状況の中での対戦は最終ゲームへ。最後は馬龍が11-8でゲームを奪い、チーム・アジアの勝利が決定。キャプテン自ら勝利を決める千両役者っぷりを発揮した馬龍が、モーレゴードのお株を奪う決めポーズで大観衆の声援を浴びた。
写真:Waldner Cup
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