9月11日から15日にかけて、トルコ・イスタンブールで「WTTフィーダー イスタンブール2025」が開催された。日本勢は男子4名、女子2名が出場。女子シングルスでは出澤杏佳(レゾナック)が優勝を果たし、混合ダブルスでも岡野俊介(朝日大)とペアを組んで頂点に立ち、見事単複二冠を達成した。
出澤は女子シングルス2回戦から登場すると、決勝までに落としたゲームはわずか「2」。決勝では地元優勝を狙うアルティンカヤにストレート勝ちを収め、危なげない戦いぶりで頂点に立った。自身にとっては「WTTフィーダー ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア 2024」以来となるシングルスタイトル。世界の舞台で再び存在感を示した。
二冠を達成した出澤
一方、男子シングルスでは、国際大会から長く遠ざかっていたロシア出身のシドレンコが快進撃。決勝でインドのグナナセカランをストレートで下し、待望のWTT初タイトルを手にした。今季から中立資格(AIN)で復帰し、Tリーグでも静岡ジェードから参戦するなど注目を集める存在だ。
男子シングルス優勝のシドレンコ
日本男子勢では、宇田幸矢(協和キリン)と岡野が8強入り。第1シードで臨んだ宇田は、ピスチェイ(スロバキア)との接戦に惜敗。一方、予選から勝ち上がった岡野は、O.イオネスク(ルーマニア)やパン・コーエン(シンガポール)といった実力者を次々と撃破し、国際舞台での自信を大きく深めた。
ベスト8進出を果たした岡野
なお、各種目の入賞者は下記のとおり
〈男子シングルス〉
優勝:シドレンコ(AIN)
準優勝:グナナセカラン(インド)
3位:ピスチェイ(スロバキア)、チーホノフ(AIN)
〈女子シングルス〉
優勝:出澤杏佳
準優勝:アルティンカヤ(トルコ)
3位:アブラミアン(AIN)、李シオン(韓国)
〈男子ダブルス〉
優勝:ピスチェイ/ぜリンカ(スロバキア)
準優勝:グレブネフ/カツマン(AIN)
3位:オ・スンファン/キム・デウ(韓国)、タウラー/アンダーセン(スペイン/デンマーク)
〈女子ダブルス〉
優勝:アブラミアン/ヴォロニーナ(AIN)
準優勝:ヴァラディ/ククルコバ(スロバキア)
3位:柳是宇/崔海恩(韓国)、サー・リンチェン/ロイ・ミンイン(シンガポール)
〈混合ダブルス〉
優勝:岡野俊介/出澤杏佳
準優勝:パン・コーエン/サー・リンチェン(シンガポール)
3位:シドレンコ/タイラコヴァ(AIN)、パル/バイシャ(インド)
写真提供:WTT
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