いよいよ大会最終日を迎えた「WTTチャンピオンズ ドーハ」。大会4日目の1月10日は、男女シングルス準々決勝が行われ、ベスト4が出そろった。日本勢は、ベスト8に勝ち残っていた男女計4選手が準々決勝に臨んだ。
女子シングルスでは、長﨑美柚(木下アビエル神奈川)と張本美和(木下グループ)が登場。長﨑は蒯曼(中国)との左腕対決に挑んだが、ゲームカウント1−4で敗戦。蒯曼の早い打球点と鋭いコース取りに主導権を握れず、序盤から苦しい展開が続いた。3ゲームを連続で落とした後、4ゲーム目では緩急をつけて相手のミスを誘い1ゲームを奪取。しかし5ゲーム目は7−10から9−10まで追い上げる粘りを見せたものの、逆転には至らなかった。

隙のないプレーを見せた蒯曼

なかなか突破口を見つけられず、苦しんだ長﨑。この敗戦を糧にしたい
張本美和は、陳幸同(中国)との約1時間30分に及ぶ激闘を展開。ゲームカウント2−2で迎えた5ゲーム目を9−7から逆転で落とす苦しい展開となったが、6ゲーム目では相手のマッチポイントを3度凌ぎ、最終ゲームへ持ち込んだ。最終ゲームでは10−8、11−10、15−14と4度のマッチポイントを握ったものの決めきれず、惜しくも準決勝進出を逃した。

試合後のインタビューでは「運も良かった」と語っていた陳幸同。ラリー戦での強さは抜群だった
そのほかの女子シングルスでは、第1シードで優勝候補筆頭の王曼昱(中国)がハン・イン(ドイツ)に敗れる波乱。ハン・インは回転量の読みにくいカットで王曼昱のミスを誘い、後陣からの鋭いカウンターも随所で光った。
一方、王曼昱は昨年末の中国超級リーグ・プレーオフで右肩と腰の故障悪化により決勝を欠場しており、今大会でも右肩にテーピングを施して出場。万全の状態とは言えない中での戦いとなった。また、王芸迪(中国)も、かつて国家チームでともに戦った朱雨玲(マカオ)にゲームカウント2−4で敗れ、今大会は中国勢によるベスト4独占はならなかった。

中国勢2連破で準決勝に進出した42歳のハン・イン
男子シングルスでは、日本勢から張本智和(トヨタ自動車)と松島輝空(木下グループ)が準々決勝に臨み、張本は、右ペンドライブ型のF・ルブラン(フランス)と対戦。勝負の分かれ目となったのは、ゲームカウント2−2で迎えた5ゲーム目だった。互いに一歩も譲らぬラリー戦の末、11−9でこのゲームを制した張本が流れを掴み、6ゲーム目も心理的優位に立って勝利し、準決勝進出を決めた。一方の松島は、林昀儒(チャイニーズタイペイ)との左腕対決に挑んだが、ストレート負け。精度の高いカウンターやチキータレシーブに対し、ネットミスが重なり、最後まで主導権を握ることができなかった。

台から下げられてもそこから盛り返すなど、攻撃的なプレーを貫いて勝利を収めた張本智和。日本男女通じて唯一の準決勝進出を決めた
なお、本日行われる準決勝の組み合わせは下記のとおり(すべて日本時間)
⚫︎女子シングルス準決勝
18:00〜 ハン・イン(ドイツ) vs. 朱雨玲(マカオ)
18:45〜 陳幸同(中国) vs. 蒯曼(中国)
⚫︎男子シングルス準決勝
19:30〜 林詩棟(中国) vs. 張禹珍(韓国)
20:15〜 張本智和 vs. 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
女子シングルス決勝 24:30〜
男子シングルス決勝 25:30〜
写真提供:WTT
ツイート