WTT中東ハブから帰国した張本智和の会見がリモートで行われた。
張本はWTTコンテンダーでは準決勝でオフチャロフ(ドイツ)に敗れたものの、スターコンテンダーではオフチャロフに準決勝で雪辱し、決勝ではドイツのカットマン、フィルスに勝ち、優勝を決めた。
ーースターコンテンダーの勝因は?
張本 コンテンダーでは準決勝で負けたけれども、良い試合ができて、良い流れでスターコンテンダーに入れた。3.11(東日本大震災)から10年目という節目で、自分のためと言うよりも(被災地の)みんなのために良い試合を見せることができた。自分のためよりも、みんなのためにという気持ちで戦えたことでメンタルが少し楽になって戦えた。準決勝のオフチャロフ戦では中陣での打ち合いで互角に戦えたのでプレーに厚みが出てきたと思います。
ーー東京五輪を見据えて今大会にかける意気込みはどういうものだったのか?
張本 今大会で優勝して大きく変わることはないです。一番はオリンピックを想定して、準決勝、決勝まで行くことを考えていました。ただ、この2大会が始まるまでは自信がなかった。実際には、大会を通してオフチャロフ以外はストレートとか、4-1、4-2での試合が多く、自信になりました。
ーーそのオフチャロフ戦に関しては?
張本 コンテンダーでも出足は良かったけど、長いラリーでは良くなかった。スターコンテンダーでは粘っていこうと試合に臨んで、粘り強い試合ができた。(スターコンテンダーで)鄭栄植、オフチャロフ戦でもリードをされてからの逆転で今までにない展開で勝つことができた。
ーー中国でのWTTが微妙だけど、もしあったら出ますか?
張本 ワールドランキングも関係しますけど、出たい気持ちもあるし、棄権をするかもしれないし、ただ現時点では出たい気持ちのほうが強いですね。
ーー今大会、サービス、レシーブという点ではどうでしたか?
張本 サービスはTリーグでも自信をつけたんですが、そのサービスが効かなかった時もあったし、違うサービスが効いた時も会ったので新しい発見がありました。レシーブでは課題もありました。相手に強打されない展開ならラリー戦でも巻き返せる。レシーブを丁寧に返せば、ラリーでも点を取れる自信がつきました。
Photo Remy Gross
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