カタール・ドーハで開催中の東京五輪世界シングルス予選。男子は出場4枠をかけての争いとなっているが、昨日まで第1ステージのトーナメント準決勝までが終了。本日行われる第1ステージ決勝で4枠中3枠が確定し、各トーナメント決勝の敗者と準決勝敗退者が残り1枠をかけて第2トーナメントを戦う。
世界トップランカーも出場しているが、男子は波乱が続いている。まず、リオ五輪ベスト8のアルナ(ナイジェリア)はトーナメント初戦でシドレンコ(ロシア)に敗戦。アルナは昨年2月に行われた東京五輪アフリカシングルス予選を故障により途中棄権し、団体戦の出場権も逃している。東京五輪出場への道は世界ランキングによる推薦しかなくなった。
この予選会にトップシードで出場している世界ランキング15位のピッチフォード(イギリス)が準決勝で世界ランキング94位のヤンカリク(チェコ)に敗れ、第2ステージでシングルス出場権獲得を目指すことに。また、歴代最多タイの7回目の五輪出場を目指すサムソノフ(ベラルーシ)は棄権を申し出ており、最後のチャンスとなる4月の東京五輪ヨーロッパシングルス予選に東京五輪出場がかかる。
上位ランカーが敗れる波乱の中、ピッチフォードを下したヤンカリクをはじめ、ヨーロッパの中堅どころの活躍が目立っている。世界ランキング102位のストヤノフ(イタリア)はアチャンタ(インド)に勝利して準決勝進出。アルナ、サムソノフが姿を消したトーナメント2では世界ランキング61位のマジョロス(ハンガリー)、同104位のランビエ(ベルギー)による決勝となった。
アルナを破ったシドレンコは将来を嘱望される18歳のサウスポー。第1ステージのトーナメント準決勝で敗れたが、今予選の第2ステージ、4月の東京五輪ヨーロッパシングルス予選で初の五輪出場をつかめるか。トーナメント3決勝はギオニス(ギリシャ)とワン・ヤン(スロバキア)のチョッパー対決。41歳のギオニスは出場権獲得となると通算5度目の五輪出場となる。
【男子第1ステージ】
〈トーナメント1〉
●2回戦(一部)
ナイレ(フィリピン) -7、8、-5、7、-5、3、9 ピスチェイ(スロバキア)
ストヤノフ(イタリア) -9、6、8、4、-8、10 アチャンタ(インド)
●準々決勝
ピッチフォード(イギリス) 8、-11、5、-8、7、-9、7 ディヤス(ポーランド)
ヤンカリク(チェコ) -4、-4、13、8、10、10 ロブレス(スペイン)
コウ・レイ(ウクライナ) -6、6、7、-10、7、7 アギーレ(パラグアイ)
ストヤノフ 5、4、4、-8、11 ナイレ
●準決勝
ヤンカリク 6、-2、11、-9、7、10 ピッチフォード
コウ・レイ 6、8、-14、3、10 ストヤノフ
〈トーナメント2〉
●1回戦(一部)
パン・ユーエン(シンガポール) 10、9、-3、5、-6、10 スゴウロポウロス(ギリシャ)
●2回戦(一部)
シドレンコ(ロシア) -3、11、-6、9、4、7 アルナ(ナイジェリア)
ボボチーカ(イタリア) 7、6、8、5 グナナセカラン(インド)
●準々決勝
シドレンコ 12、-7、5、9、-13、11 ドリンコール(イギリス)
ランビエ(ベルギー) -5、-13、-5、9、5、10、6 ボボチーカ
イオネスク(ルーマニア) 6、-8、5、5、-5、-5、9 Da.ハベソーン(オーストリア)
マジョロス(ハンガリー) 11、9、9、-9、8 イーエンレシュ(トルコ)
●準決勝
ランビエ 10、7、-8、3、-5、-9、9 シドレンコ
マジョロス 8、-5、-7、-4、9、9、7 イオネスク
〈トーナメント3〉
●1回戦(一部)
カンテロ(スペイン) 8、9、3、7 プレテア(ルーマニア)
●2回戦(一部)
ハニン(ベラルーシ) 10、8、9、4 シルチェク(チェコ)
シューディ(ハンガリー) 7、7、6、-6、4 ニュイティンク(ベルギー)
●準々決勝
スカチコフ(ロシア) 7、7、10、8 ガルドス(オーストリア)
ギオニス(ギリシャ) -6、6、6、5、8 シフエンテス(アルゼンチン)
シューディ -5、13、4、2、-9、11 ハニン
ワン・ヤン(スロバキア) 6、6、-7、6、-9、-6、7 カンテロ
●準決勝
ギオニス -5、6、9、-18、7、-5、8 スカチコフ
ワン・ヤン 7、7、-7、-8、8、7 シューディ
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