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『水谷隼の大サービス』発売まであと2日! 「強い選手とやらないといけない」

●3月27日の名言

「強い選手とやらないといけない」

サービスというテクニックは、当然「出して終わり」ではない。ボールがプラスチックになり、サービスの回転量が大きく落ちて、サービスエースの本数は明らかに減った。上級者の場合、チキータの登場によって3球目で受けるプレッシャーはより大きくなった。……すなわち、サービスからいかに早く戻り、3球目に備えられるかが大切だ。

常にサービスから3球目のプランを立て、戻りの「最短距離」を行く水谷隼

 

サービスから早く戻るために、何か特別なポイントはあるか。この質問に対して、水谷隼は少し考えた後、「普段の意識の問題ですね。意識することによって、自然と戻りは早くなってくる」と答えた。その次の言葉が印象的だった。

 「あとは強い選手とやらないといけない。意識を高めるためには、自分だけでは限界があります。自分の意識の限界を越えてくるような、強い選手とやることによって、3球目の質も意識も高くなります」(水谷隼)

19年NT公開練習での水谷隼

「強い選手とやらないといけない」。……言われてみれば当たり前のことかもしれないが、思わずハッとさせられる響きを持っていた。青森山田高から明治大時代にかけて、相手との駆け引きや心理戦の部分が大きく伸びたという水谷。戦術面の進化によって、3球目に直結していく戻りの早さも確実に高められていったはずだ。

 

水谷はまた、こうも語っている。
「あとはいろいろな選手とやることも大事。同じ選手とやるといつも同じレシーブが返ってくるけど、いろいろな選手とやって、いろいろなレシーブを受ければ、3球目の質は自然に高まります」

同じ環境に閉じこもっていては、なかなか伸びないということだろう。まさに「可愛い子には旅をさせよ」。

 

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いよいよ3月29日の発売日が迫ってきました。サービスの出し方という技術の部分のみならず、戦術やメンタルに効くアドバイスも満載の一冊。

……別冊『水谷隼の大サービス』発売まであと2日!

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