スウェーデン代表監督のヨルゲン・パーソンは東京五輪男子代表を選出したと発表。すでに2019年世界選手権2位のファルクの団体戦とシングルスへのエントリーが決定していたが、残り2名の団体戦メンバーとシングルスの残り1名は本日5月19日にSOC(スウェーデンオリンピック委員会)の承認を持って、正式に決定となる。各種目のエントリーは下記のとおり。
【団体】
ファルク(世界ランキング8位・30歳)
K.カールソン(世界ランキング29位・30歳)
シェルベリ(世界ランキング53位・24歳)
Pカード:Jon.パーソン(世界ランキング43位・35歳)
【シングルス】
ファルク
シェルベリ
サプライズとなったのはシェルベリが団体だけでなく、シングルス代表に選出されたことだろう。スウェーデンは2020年1月の世界団体予選で五輪出場権を獲得したが、その際のメンバーはファルク、K.カールソン、Jon.パーソンの3人で、シェルベリは4番手扱い。しかし、この1年で急激な成長を見せており、ドイツ・ブンデスリーガでも個人成績トップに立ち、ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)でもエース級の働きでチームに3シーズンぶりの優勝をもたらした。
K.カールソン、Jon.パーソンと、世界ランキング上位の2人がいる中でシェルベリを選出した理由をパーソン監督は「アントン(シェルベリ)がブンデスリーガやECLで残したインパクトは素晴らしかった。カタールでのWTTでもベスト8に入り、優れた能力を示してくれた」とコメント。シェルベリにとっては、新型コロナウイルスによる1年の延期がもたらしたチャンスをつかんだ形となった。スウェーデンと日本は準々決勝で対戦する可能性もあり、侮れない相手となりそうだ。
また、シェルベリの妹・クリスティーナも東京五輪シングルスに出場するベリストロムのスパーリングパートナーとしてスウェーデン代表に帯同することも発表された。2024年のパリ五輪では、東京五輪で果たせなかった五輪兄妹出場にも期待がかかる。
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