いよいよ明日からスタートする2021年全日本選手権。大会初日から行われるジュニア男女の優勝戦線を予想していく。
●愛工大名電勢が松島の前に立ちはだかる
男子の注目は、中学1年生となった怪物・松島輝空(JOCエリートアカデミー)。昨年は男子史上初最年少でジュニアの決勝に進出。惜しくも準優勝に終わったが、今回は堂々の第2シードとして男子史上最年少優勝に挑む。
昨年4月よりJOCエリートアカデミーに進んだ松島だが、新型コロナウイルスの影響もあり、公式戦への出場は昨年度の全日本以来なし。この1年、プレーを確認できていないが、ナショナルチームの合宿で松島と練習したという丹羽孝希(スヴェンソン)が「張本(智和・木下グループ)の中学1年時より強い」と評するなど、着実に成長を見せているようで、非常に楽しみだ。試合中の集中力と度胸はピカイチの松島。1年ぶりの公式戦が、勝負に飢えた怪物を覚醒させるか。
その松島と並び、ジュニア男子をリードするのは愛工大名電勢。昨年、中学3年でジュニアを制した吉山僚一、同ベスト8の谷垣佑真と鈴木颯、同ベスト16の萩原啓至、19年インターハイ準優勝の篠塚大登と、スーパーシード8枠のうち、愛工大名電勢が5枠を占めた。
ノーシードにも18年全中2位の濵田一輝など、実力者が上位を伺っている。前回大会では松島に3連敗を喫し、決勝で吉山が何とかストップをかけたが、2年連続でジュニアのタイトルを自校に持ち帰ることができるか。
スーパーシードに入った新名亮太(明徳義塾高)、道廣晴貴(希望が丘高)は前回ベスト16。野田学園勢はスーパーシードに入った選手こそいないが、今泉蓮、徳田幹太など上位を脅かすパワーを持った選手が揃っている。高校生では伊藤礼博(安田学園高)、田原翔太(明豊高)、原田春輝、竹谷義信(ともに希望が丘高)、前出陸杜(高田高)、三浦裕大(遊学館高)、星優真(東山高)も注目株だ。
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