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全日本選手権2021

松島、男子最年少Vなるか? 女子は3大勢力によるV争い。ジュニア男女展望

●四天・ジュニアカ・エリアカ、3大勢力がV争いの中心

 

 女子は昨年のベスト4のうち、3名が今大会もジュニアに出場。第1シードが前回優勝の大藤沙月(四天王寺高)、第2シードが準優勝の小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)、第3シードが3位の横井咲桜(四天王寺高)となっている。スーパーシードを見てもわかるが、女子は四天王寺勢、香ヶ丘リベルテ高をはじめとするジュニアアシストアカデミー勢、JOCエリートアカデミー勢と3つの勢力を中心として優勝争いが繰り広げられるだろう。

 スーパーシード8枠中、最多の4枠を占める四天王寺高勢。大藤は女子では中学・高校の先輩、石川佳純(全農)以来となるジュニア連覇に挑む。四天王寺高勢は妹分のミキハウスJSC勢も含めて実に13名もの選手が出場。大藤、横井のような両ハンドドライブ型から、中森帆南のような異質型まで、多彩な戦型の実力者が揃い、ノーシードの選手たちも番狂わせを起こす可能性を秘めている。

大藤は大先輩・石川佳純以来の連覇なるか

 

前回3位の横井は安定感と威力を兼ね備えた両ハンドが魅力

 

 その四天王寺と大阪でしのぎを削るのが、香ヶ丘リベルテ高と貝塚第二中のジュニアアシストアカデミー勢。こちらはパワーを活かした攻撃卓球の選手が揃っており、初のジュニアタイトルを狙う。Tリーグでも活躍を見せる赤江夏星(香ヶ丘リベルテ高)は、同学年の大藤、木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)に比べて実績こそ少ないが、ポテンシャルは一級品。今大会で一気にブレークを果たしたいところだ。

今大会でのブレークに期待した赤江

 

前回ベスト8の村上も表彰台を狙う

 

 JOCエリートアカデミーの2人は、ともに初優勝を目指す。小塩は、独創的なカットプレーで中学2年で前回準優勝に輝いたが、決勝では大藤に完敗。カットという戦型だけに、攻略法を見出されると厳しい部分もある。準々決勝で対戦が予想される中森もクセ者だけに、優勝に向けてはハードな戦いとなるかもしれない。

対策を練られる中で、小塩はどう突破口を見出すのか

 

 木原はTリーグで早田ひな(日本生命)に次ぐ9勝をあげるなど、成長ぶりを見せている。ジュニアでは毎年のように優勝候補に上げられているが、頂点にはなかなか手が届いていない。前回は菅澤柚花里(四天王寺高)に敗れてベスト16に終わった。今大会は順当に勝ち上がるとベスト4をかけて小学生時代からのライバル・大藤と対戦するドローとなったが、念願のジュニアタイトル獲得なるか。

Tリーグでは大胆なプレーで白星を量産中の木原

 

 スーパーシード以外の注目選手では、白山亜美(明徳義塾高)、山﨑唯愛(明誠高)、甲斐萌夏(愛み大瑞穂高)、東川陽菜(進徳女子高)などがあげられる。また、注目の張本美和(木下グループ)は2回戦からの登場で、菅澤のブロックに入った。この1年ほどで身長が10㎝ほど伸び、さらに力強くなったプレーを披露したい。

注目の張本は菅澤のブロックから上位を伺う

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