19時30分からスタートしたセッション3に、日本女子が登場。ハンガリーを相手に1ゲームも与えない完勝で準々決勝進出を決めた。
●女子団体1回戦
【日本 3-0 ハンガリー】
○石川/平野 7、7、8 ファゼカシュ/ペルゲル
○伊藤 2、6、6 マダラシュ
○平野 3、5、7 ペルゲル
3大会連続でのメダル獲得、そして初の金メダルを目指す日本女子。1番のダブルスにはこれが五輪デビュー戦となる平野美宇が登場。石川佳純/平野はサービス・レシーブからの攻撃で序盤から順調に得点。パワーのあるヨーロッパ勢の連打にもしっかりと対応し、コースを突いてゲームを連取してストレートで勝利をあげた。格下相手ではあるものの、パターンを確認しながら攻める丁寧な試合運びで、まずは日本が先取点を奪う。
続く2番はここまで混合ダブルスで金、シングルスで銅を獲得している伊藤美誠。1ゲーム目は1-2から10連続得点、2ゲーム目も中盤からの連続得点で一気にリードを広げて王手をかけると、3ゲーム目も勢いは止まらずサービスを効かせて圧倒。多彩なテクニックとその精度、テンポの速さでマダラシュに隙を与えず、あっという間に日本が勝利まであと一歩に迫った。
3番にはダブルスに続いて平野が出場。サウスポーのペルゲルに対してフォアストレートを有効に使いながら得点を重ね、サービスからの打球点の早い攻めで2ゲームを連取。3ゲーム目も序盤から試合を優位に進めて、最後の1本はバッククロスへのドライブでペルゲルを動かし、フォアクロスへのドライブでノータッチを奪ってゲームセット。日本女子、強さを見せつけて準々決勝進出を決めた。
この試合が記念すべき五輪デビュー戦となった平野は単複で2勝。「初戦にしてはすごく良いプレーができた。小さい頃から目指してきた舞台なので、ここに立てたことをうれしく思う。楽しくプレーできた」と初めての五輪での試合を振り返った。5年前のリオ五輪にはリザーブとして帯同し、試合ができない悔しさを味わった。そこから本気の決意でつかんだ五輪代表。混合ダブルス、男女シングルスが行われる中、卓球日本代表として最後の登場となったが、待ちに待った夢舞台で戦う表情に迷いはなく、自信が満ちていた。
敗れたハンガリーはエースのポータが欠場となり、苦しい戦いに。マダラシュ/ペルゲルのペアを崩し、マダラシュをシングルス2点起用してきたが、得点が遠かった。
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