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ろうあ者卓球で続くチェコと日本の交流

 「第4回世界ろう者卓球選手権大会」が台湾・台北市で7月12~19日に開催され、連日、熱戦が続いている中、ろうあ者卓球プレーヤーで、日本ろうあ者卓球協会の「たつのおとしご」マークの制作者でもある鈴木重治さんから、チェコと日本の交流イベントについて寄稿いただいたので、以下に掲載します。

 

2025年東京デフリンピックに向けて……

 今から12年前、第2回世界ろうあ者卓球選手権が東京で行われました。その時から交流が続いているチェコの選手の方々が、今年(2023年)3月の終わりに2度目の来日をされました。その際、私の勤務先である障がい者施設「トット文化館」(東京都品川区)で、利用者の皆さんと卓球を一緒に楽しみました。

 卓球が初めてという人もいましたが、チェコの皆さんとの卓球を本当に楽しんでいる様子に、国を越え、そしてお互い手話表現は違いますが、卓球を通じて人と人との出会い、卓球のすばらしさ、スポーツの魅力を感じさせる、すばらしい交流会となりました。

 この交流がきっかけとなり、その後施設では卓球台を購入し、月2回卓球を楽しむ時間が作られました。

 2年後にはいよいよデフリンピックが東京で開催されます。この度の交流がそうであったように、私たちはその卓越した一瞬一瞬に魅了されることでしょう。

今後も卓球を楽しむ人がひとりでも増えたら何よりのことと感じた一日でした。

鈴木重治
 1981年第14回世界ろうあ者競技大会出場(西ドイツ・ケルン)
 2008年第1回世界ろうあ者卓球選手権大会出場(ブルガリア・ソフィア)

★日本ろうあ者卓球協会

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