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全日本選手権2021

ジュニア男子は濱田一輝がV。父子2代のジュニア日本一!

●ジュニア男子決勝
濱田一輝(愛工大名電高) 5、−9、7、9 鈴木颯(愛工大名電高)

ジュニア男子は濱田一輝がうれしい初優勝!
愛工大名電高の1学年後輩、鈴木を3−1で破り、最後の全日本ジュニアで大輪の花を咲かせた!

サービスからの安定した3球目フォアドライブに加え、台上ではストップや流しで巧みにコースを突き、うまいチャンスメイクから強打やカウンターにつなげた濱田。課題であったバックハンドの攻撃力も改善され、知性を備えたファイターへと成長した。2ゲーム目は下がっても粘り強い鈴木に対し、強打の打ちミスが出て逆転を許したが、3ゲーム目は4−1から7−3、4ゲーム目は4−0から7−2、9−4と確実にリードを広げ、10−5でマッチポイントを握る。

しかし、ここからが苦しかった濱田。やや勝利を意識したか、フォアの強打にオーバーミスが続き、集中力を切らさない鈴木に追い上げられる。10−8でタイムアウトを取った濱田。10−9とされ、次の1本を取られて並ばれると勝負はわからなかったが、濱田は台から下げられながらしぶとくフォアドライブで引き返す。最後は根負けしたように鈴木のフォアドライブがミスとなり、がっくりとひざをついた鈴木。濱田、最後の最後で持ち前の粘りがものを言った。

最後は後陣から粘り強くフォアドライブを引き返し、優勝を決めた濱田

祖母は73年世界女子複優勝の濱田美穂さんで、祖父・慎吾さん(旧姓:阿部)は元全日学3位、父・裕和さん(旧姓:村上)と母・華奈子さんは97年全日本選手権で混合複2位。高知の卓球一家に生まれた濱田。父・裕和さんは平成4年度大会でジュニア男子優勝を果たしており、父子2代続けてジュニア優勝の快挙となった。これまでは先輩の曽根翔や同級生の篠塚の陰に隠れがちだったが、大きな自信を得る初優勝だ。

一方、敗れた鈴木には悔しい銀メダルだが、来年もう一度チャンスがある。さらに腕を磨き、よりスケールアップしたオールラウンダーとして、リベンジを果たしたい。

鈴木は4ゲーム目5−10から追い上げるも、一歩及ばず

同士討ちゆえか、勝った濱田にも笑顔はなく、静かに優勝の味を噛みしめた

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