卓球王国 2021年10月21日 発売 vol.295
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欧州リポート

ヨーロッパ選手権団体戦、男子はドイツとロシア、女子はドイツとルーマニアが決勝へ

 9月28日から行われているヨーロッパ選手権団体戦は男女ともに準々決勝、準決勝が終了。決勝へ進む2チームが決定した。(写真提供:ETTU)

 

【男子】

●準々決勝

ドイツ 3-1 チェコ

デンマーク 3-2 イングランド

ロシア 3-2 オーストリア

スウェーデン 3-1 ルーマニア

 

●準決勝

〈ドイツ 3-0 デンマーク〉

○ドゥダ 8、4、9 グルーツ

○フランチスカ 7、11、5 リンド

○チウ・ダン 2、5、-6、10 ラスムッセン

 

〈ロシア 3-0 スウェーデン〉

○カツマン 10、-7、7、-7、7 モーレゴード

○グレブネフ 8、9、8 シェルベリ

○シドレンコ -9、1、10、-6、11 Jon.パーソン

 

 決勝のカードはドイツ対ロシア。ボル、オフチャロフの双璧が不在のドイツだが、フランチスカを軸にドゥダ、チウ・ダン、フィルスを揃えた布陣は強力。準々決勝のチェコ戦ではフランチスカがヤンカリクに敗れた1敗のみで決勝へと勝ち上がった。

2番手として確実の勝利をあげているドゥダ

 

 そのドイツと対戦するのはロシア。ソ連時代の1966、1968年に2大会連続で準優勝を果たしているが、ロシアとしては初めての決勝進出となった。グループリーグではフランスを破り、準々決勝のオーストリア戦では前半で2点を奪われながらも逆転勝利。準決勝ではファルクをオーダーから外したスウェーデンに3-0で勝利し、破竹の勢いでファイナルへと勝ち上がっている。

 準々決勝、準決勝で起用されたのは19歳のグレブネフとシドレンコ、20歳のカツマンという若手3人。10代半ばからドイツで腕を磨き、現在は3人ともにブンデスリーガ1部でプレーしている。ジュニア時代にはヨーロッパユースでロシアに多くのメダルをもたらし、将来を嘱望されていた3人が今大会で一気にブレイクした。カツマンとグレブネフは今年6月のヨーロッパ選手権個人戦の男子ダブルスでもサプライズの優勝を飾るなど、爆発力は侮れず、ボル、オフチャロフ不在のドイツを飲み込んで歴史的な初優勝を遂げる可能性もある。

以前から欧州の関係者の間でポテンシャルを高く評価されていたシドレンコ

グレブネフは攻守のバランスが良いラリータイプ

荒削りながら一撃の威力はピカイチのカツマン

勢いに乗って初優勝なるか

 

 グループリーグでベストメンバーのポルトガルを破ったデンマークは準々決勝でも勢い止まらず。イングランド戦ではエースのグルーツが2失点を喫する中、22歳のリンドが2番でピッチフォードを破り、5番でもドリンコールにフルゲームで勝利し、2009年大会の準優勝以来となる表彰台を決めた。

デンマーク、決勝進出は逃したが大会を盛り上げた

 

【女子】

●準々決勝

ドイツ 3-0 ポーランド

ポルトガル 3-1 ウクライナ

フランス 3-0 オーストリア

ルーマニア 3-0 ルクセンブルク

 

●準決勝

〈ドイツ 3-1 ポルトガル〉

 ヴィンター -4、-7、8、5 ユ・フ○

○ミッテルハム 7、9、-10、7 シャオ・ジエニ

○マンツ 7、5、14 マトス

○ミッテルハム -9、8、11、6 ユ・フ

 

〈ルーマニア 3-0 フランス〉

○サマラ 9、8、-4、7 パヴァデ

○スッチ 6、-8、-5、11、9 ユアン・ジャアナン

○モンテイロ-ドデアン 11、9、4 シャスラン

 

 女子決勝は地元開催で3連覇を狙うルーマニアと2015年大会以来の王座奪還を目指すドイツの対戦に。大会直前にP.ゾルヤが副鼻腔炎で欠場となったドイツだが、ミッテルハムがきっちりエースの働きを見せて決勝に進出。ルーマニアは難敵のオーストリアを破って準決勝に進んだフランスを相手に、ストレートで勝利を収めた。2番でスッチがユアン・ジャアナンに競り勝った試合がポイントだろう。今大会もサマラ、スッチ、モンテイロ-ドデアンという不動の3人で挑んでいるルーマニアだが、地元で歓喜の優勝はなるか。

ドイツを決勝に導いたミッテルハム

ドイツ女子の新監督に就任した2003年世界選手権3位のボロスは今大会が監督としての初陣

ルーマニア、まずは4大会連続の決勝進出を決めた