ロシアによるウクライナへの武力侵攻が始まって2年あまり。卓球界でもIOC(国際オリンピック委員会)からの勧告を受け、ITTF(国際卓球連盟)、ETTU(ヨーロッパ卓球連合)が主催大会へのロシア選手に対する出場停止を続けている。
そんな中、ロシアでは国内リーグが佳境を迎えている。男子1部にあたるプレミアリーグではレギュラーシーズン全試合が終了し、5月21日からプレーオフが行われる。プレミアリーグの強豪といえば、かつてはECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)でもドイツ・ブンデスリーガ勢と頂点を争っていたオレンブルクとUMMC。水谷隼も所属するなど、両チームとも世界トップランカーを擁してヨーロッパ最高レベルの実力を誇っていた。
現在、プレミアリーグは地元ロシアの選手を中心に同盟国であるベラルーシなどから選手で構成されているチームがほとんど、しかし、潤沢な資金を誇るオレンブルクとUMMCは現在も海外の世界トップレベルの選手が所属し、今も2強を形成している。
まずオレンブルクには韓国のエース・張禹珍、アフリカの雄・アルナ(ナイジェリア)、強烈な変化カットが武器のワン・ヤン(スロバキア)が所属。グレブネフ、シバエフと実力あるロシア選手もプレーしている。
UMMCは琉球アスティーダでもプレーした徐晨皓(中国)、クロアチアのWエースであるプツァルとガチーナが所属し、ベテランのスカチコフ(ロシア)が脇を固める布陣。また、UMMCは女子チームもあり、こちらでも日本生命レッドエルフに所属した孫銘陽(中国)がプレーしている。
当然、プレーオフでもこの2チームが優勝候補の筆頭。レギュラーシーズンの対戦も1勝1敗の五分だった。決勝での対戦となれば、見応えのあるカードとなりそうだ。
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