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欧州リポート

ロシアのウクライナ侵攻により、オフチャロフがオレンブルクからの移籍を決断

 東京五輪シングルスで銅メダル、団体では銀メダルを獲得したオフチャロフ(ドイツ)が、自身のSNSで所属するオレンブルク(ロシア)と来シーズンの契約を結ばないことを発表。理由はロシアによるウクライナへの侵攻と述べている。

 現在はドイツ国籍のオフチャロフだが、両親はウクライナの出身。オフチャロフ自身もウクライナ・キエフで生まれた。ロシアのウクライナ侵攻についてオフチャロフは「ロシアのウクライナに対する攻撃は、私を唖然とさせ、非常に悲しい気持ちにさせた」とコメント。「直接的にはスポーツのせいではない。ただ、ここでは卓球を続けられない」と記し、ロシアによる生まれ故郷への無慈悲な仕打ちが、クラブを離れるという決断をさせた。また、攻撃が始まった際、祖母はまだキエフにいたが、現在はドイツに移ることができたとも綴っている。

 オフチャロフは2010-2011シーズンからオレンブルクに在籍し、ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)で5度の優勝を果たした。オレンブルクはオフチャロフの他、カルデラノ(ブラジル)、林昀儒(チャイニーズタイペイ)、フレイタス(ポルトガル)らを擁する豪華メンバーで、今シーズンもECL準決勝に進出。しかし、ETTU(ヨーロッパ卓球連合)がロシアのクラブの出場を認めない決定を降したことで失格となっていた。

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