チャイナスマッシュの男子シングルスベスト8をかけた3回戦、日本男子の最後の砦として勝ち残っている張本智和はパリ五輪の団体と男子シングルスで銀メダリストのモーレゴード(スウェーデン)と対戦。2人はパリ五輪団体の準決勝でも対戦していて、その時は張本が勝利している。
試合はモーレゴードが出足から積極的に攻めて6‐1でリード。モーレゴードは張本のバックへの切れたツッツキに対して、あまり得意にしていないバックドライブを振る。前回の対戦とは違う戦い方で張本の攻略をはかった。しかし、リードされても冷静に相手の弱点を突くプレーを続けた張本がすぐに追いつく。ジュースにもつれこんだ1ゲーム目をモーレゴードが奪った。
2、3ゲーム目は張本がバックハンドで畳みかけて連取。4ゲーム目になるとモーレゴードはカットブロックなど、独特のテクニックで得点を奪い、勢いを増していく。
5ゲーム目は一進一退の攻防で好プレーが続出。会場のボルテージが上がる中、張本が10‐9でマッチポイントを握る。しかし、張本のバックへのロングサービスにモーレゴードが回り込み、ストレートにフォアドライブでエースを決めてジュースに追いつくと、その勢いのまま試合をものにした。
モーレゴードは張本に対し、シニアになってから初勝利を挙げた。ハイレベルなチャイナスマッシュでベスト8入りしたファンタジスタの勢いは、まだ止まりそうにない。
●男子シングルス3回戦
モーレゴード(スウェーデン) 13、‐9、‐4、6、11 張本智和
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