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欧州リポート

8月28日に新シーズン開幕のドイツ・ブンデスリーガ。各クラブの陣容はこちら

 8月28日に2022-2023シーズンのドイツ・ブンデスリーガが開幕。昨シーズン、ブンデスリーガ1部でプレーした日本選手は田中佑汰(愛知工業大)のみだったが、今シーズンは多数の日本選手も参戦する。開幕を前に、各クラブの今季の陣容を紹介。

 

★=新規加入

【ボルシア・デュッセルドルフ】

ボル(ドイツ)、チウ・ダン(ドイツ)、シェルベリ(スウェーデン)、★シュトゥンパー(ドイツ)

◆他クラブへ移籍:K.カールソン(スウェーデン)→エンヌボン(フランス)

 

【ザールブリュッケン】

フランチスカ(ドイツ)、ヨルジッチ(スロベニア)、ポランスキー(チェコ)、★ニュイティンク(ベルギー)、★神巧也(日本)

◆他クラブへ移籍:尚(中国)→不明

 

【ミュールハウゼン】

Da.ハベソーン(オーストリア)、イオネスク(ルーマニア)、メンゲル(ドイツ)、ベルトラン(フランス)

◆他クラブへ移籍:なし

 

【フルダ・マーバーツェル】

アルナ(ナイジェリア)、カッサン(フランス)、フィルス(ドイツ)、ムン・ファンボー(ドイツ)

◆他クラブへ移籍:なし

 

【オクセンハウゼン】

ゴーズィ(フランス)、アックズ(フランス)、ジャー(アメリカ)、クルチェツキ(ポーランド)、★戸上隼輔(日本)、★ロブレス(スペイン)

◆他クラブへ移籍:クビク(ポーランド)→グレンツァオ(ドイツ)

 

【ベルクノイシュタッド】

ドゥダ(ドイツ)、ミノ(エクアドル)、★O.アサール(エジプト)、★ルイズ(フランス)

◆他クラブへ移籍:ロブレス(スペイン)→オクセンハウゼン(ドイツ)

 

【ノイ・ウルム】

シドレンコ(ロシア)、カツマン(ロシア)、★グレブネフ(ロシア)、★オフチャロフ(ドイツ)、★モーレゴード(スウェーデン)、★林昀儒(チャイニーズタイペイ)

◆他クラブへ移籍:アポロニア(ポルトガル)→グリュンヴェッターズバッハ(ドイツ)、シュトゥンパー(ドイツ)→ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)、スゴウロポウロス(ギリシャ)→エンヌボン(フランス)

 

【ケーニヒスホーフェン】

シュテガー(ドイツ)、オルト(ドイツ)、ゼリコ(クロアチア)、★宇田幸矢(日本)、★アレグロ(ベルギー)

◆他クラブへ移籍:グレブネフ(ロシア)→ノイ・ウルム(ドイツ)

 

【ブレーメン】

ファルク(スウェーデン)、ゲラシメンコ(カザフスタン)、アギーレ(パラグアイ)、★プレテア(ルーマニア)

◆他クラブへ移籍:スッチ(ルーマニア)→メスTT(フランス)

 

【グリュンヴェッターズバッハ】

王熹(ドイツ)、コズル(スロベニア)、ワルサー(ドイツ)、★アポロニア(ポルトガル)

◆他クラブへ移籍:ラスムッセン(デンマーク)→アミアン(フランス)

 

【グレンツァオ】

バウム(ドイツ)、★馮翊新(チャイニーズタイペイ)、★クビク(ポーランド)、★ホフマイヤー(ドイツ)、★ウォーカー(イングランド)

◆他クラブへ移籍:プレテア(ルーマニア)→ブレーメン(ドイツ)

 

【マインツ05】※今季より1部昇格

プチュンチカ(モルドバ)、ムラデノビッチ(ルクセンブルク)、ロッシ(イタリア)、イゲンレル(トルコ)、★村松雄斗(日本)

 

 昨シーズン2連覇を果たしたボルシア・デュッセルドルフは長く中軸を担ったK.カールソンがフランス・プロAのエンヌボンへ移籍。その代役として昨年のヨーロッパユース選手権でジュニア王者に輝いた19歳のシュトゥンパーを獲得。昨シーズンよりクラブに加わったチウ・ダンがヨーロッパ選手権で頂点に立ち、シェルベリも2シーズン続けて個人成績1位に輝くなど、大黒柱に成長。シュトゥンパーもブンデスリーガ屈指の名門クラブでどう成長していくか楽しみだ。

 超・大型補強を行ったのは参入4シーズン目を迎えたノイ・ウルム。マズノフ監督(ロシア)のもと、昨シーズンもノイ・ウルムでプレーしたシドレンコ、カツマンに新たにグレブネフが加わり、ロシア若手三銃士をコンプリート。さらにECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)への出場が中心で、ブンデスリーガにはスポット的な参戦となりそうだが、オフチャロフ、林昀儒、モーレゴードと世界トップのビッグネームも獲得。巨大戦力を要してドイツ、そしてヨーロッパの頂点を目指す。

 カルデラノ(ブラジル)が移籍した穴を埋められず、昨シーズンは5位に沈んだオクセンハウゼンも全日本王者の戸上、ブンデスリーガでのプレー経験も豊富なロブレスを獲得し戦力アップ。左腕のロブレスはダブルスでの活躍にも期待できる。昨シーズン、プレーオフ決勝に進んだザールブリュッケンもニュイティンク、さらに神が加入し選手層に厚みが増した。

オクセンハウゼンに加入の戸上。昨季は5位に終わったチームの起爆剤として期待がかかる

 

 戸上、神の他、日本選手では宇田がケーニヒスホーフェン、村松がマインツ05に所属。ケーニヒスホーフェンは青森山田を指揮していた板垣孝司監督が率い、かつては及川瑞基(木下グループ)もこのクラブでプレー。宇田は主軸としての活躍が期待される。

 村松がプレーすることとなったマインツ05は今シーズンより1部に昇格。村松はオクセンハウゼンでプレーした2017-2018シーズン以来のブンデスリーガ参戦となる。村松以外は20代前半の若手のみの布陣で、1部で勝利を重ねるのは少々厳しそうだが、意地を見せてほしいところだ。

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