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VICTASが野に放つモンスター。V>20がヒットする中、なぜ新ラバーV>22を出すのか!?

まもなくVICTASから発売される[V>22]はモニターラバーが配布され、「モンスター級」と噂されています。
しかし、現在、春に発売された[V>20 ]が大ヒット中で、品切れを起こし、卓球ショップからの注文に対応しきれていない状態で、なぜ[V>22]を出すのか。

新ラバー[V>22]と[V>20 ]の違いなどをVICTAS開発研究部が語ってくれました。

 

 

「万能の龍」か「破壊力の虎」か。
「許容」と「弧線」のV>20。
「力の伝導」で突き刺さるV>22。

<VICTAS開発研究部のコメント>
2015年に[V>15 Extra]を発売して以来、進歩を止めずにドイツとラバーの共同開発を行っていました。そしてまもなく発売される[V>22 Double Extra](以下[V>22])は7年の年月をかけて、試打を繰り返しながら発売のタイミングを考えていました。
説明しなければいけないのは、[V>22]は[V>15 Extra]の上位機種という性質ではなく、また今春発売された[V>20 Double Extra](以下[V>20])の性質とも異なるラバーだということ。
[V>22]のスポンジの気泡はミディアムラージというサイズで、ラバーのテンションの強さは従来のドイツ製ラバーよりも上がっています。回転量も増大し、独特のスピード感を持っています。
[V>20 ]は春に発売され、品切れが続くほどのヒットラバーになっています。このラバーは岸川聖也(元五輪代表・世界メダリスト)アドバイザーが自ら試打を繰り返し、選びぬいたラバーで、インパクト時の相手ボールの回転を許容するタッチや弧線の強さが特徴で、パワフルなオールラウンドプレーを可能にするラバーで、「万能の強さ」を発揮できるテンションラバーと言えるでしょう。

[V>22]はトップシートの粒形状は[V>15 Extra]と[V>20]の中間タイプです。粒の高さを含めたトップシートの厚さは[V>15 Extra]が1.8㎜、[V>20]は1.48㎜です。
[V>20]ではやや低い粒形状により、相手ボールを受け止め、強いグリップ力と回転量により弧線もしっかり描き、安定した弾道を作り出していくことが可能です。
[V>22]のトップシートは1.64㎜で[V>15 Extra]よりもやや低めの粒形状で、回転量はもちろんですが、打球のスピード感も群を抜いています。

 

 

 

 

 

 

V>15のスポンジ写真

 

V>20のスポンジ拡大写真

 

V>22のスポンジ拡大写真

 

 

粒が浮き立っているラバー表面が
V>22の驚きのテンション力を示す

[V>22]はスポンジの気泡も大きくなりテンション効果が高くなっています。そのためにボールの飛び出しの強さ、ボールの破壊力という点ではVICTAS史上、最高と言えます。粒が浮き立っているかのように見えるトップシートの表面も特徴で、これは相当に強いテンションがかかっている証拠です。
[V>22]のスポンジ硬度は50度。[V>20]は52.5度ですが、試打をした選手はこの数値よりも軟らかいと感じています。それはトップシートの硬さ、粒形状、ピッチ(粒の密度)の影響で、サービス、レシーブなどの繊細な技術の時には扱いやすい感覚がありますが、強打やカウンター攻撃をした時に硬度やラバーの強さを感じるのです。
今までトップチーム、トップ選手と一緒に行った試打では[V>20]と[V>22]では好みと評価が分かれます。今まで日本製のトップ選手使用ラバーを好んでいた人は[V>20]を選び、ドイツラバーを使った経験がある選手は[V>22]、または[V>15 Extra]を選ぶ傾向があります。
VICTASのトップランナー丹羽孝希選手はこう語っています。「V>15 Extraから7年ぶりに発売されるということで、VICTASの担当の方から特長や発売の話を聞いてとても楽しみにしています。ぼく自身もチャレンジや変化を恐れないタイプなので、新しいラバーで新たな気持ちで目の前の大会に挑戦していきたいと思います」。
また、2022年の世界卓球選手権成都大会の日本代表権を獲得し、世界ランキング15位(2022年7月現在)まで到達、さらにトップクラスを狙う木原美悠選手も[V>22]に期待を寄せています。「新しく発売されるラバーはスピンやスピードもレベルアップしていると聞いているので、今後、大舞台でこのラバーを使用して挑みたいと思っています」。