卓球王国 2024年10月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
インタビュー

【あなたの町の卓球ショップ vol.4】「八潮を日本一の卓球の町に」埼玉県八潮市・卓球家840

卓球をやりたい人たちに卓球ができる場を

ーーーお店には卓球場も併設されています。

正海:最初はショップと卓球台1台だけで、ジュニア教室のみのつもりでした。ジュニアの指導は元々やりたかったですから。でも、徐々にお客様から「レッスンもしないの?」という声が上がってきたので、台数を増やしてレッスンも始めました。

 

ーーージュニアの生徒数はどのくらいですか?

正海:100人弱くらいですね。ジュニアレッスンは毎日やっていて、目標は全日本ホカバに出場することです。

積極的に大会に参加する840ジュニア

 

ーーーP4マッチも開催されていますよね。

正海:おそらく卓球ショップでP4マッチを導入したのはうちが最初だと思います。すごく良いシステムですね。今まではチームに登録して、そのチームから大会の申込みをするのが一般的だった。でも、それだとチームに入っていない人は試合をやりたくてもできない。

 

ーーー闇練(平日21時半〜23時の練習会)なども開催されて、遅い時間までお店を開けています。正直、大変ではないですか?

正海:全く大変ではないです。八潮市にはチームに入っていない人がたくさんいる。卓球がやりたくなったらどうしますか? 近くのチームにラケットを持っていきなり行きますか? それはハードルが高いですよね。卓球は手軽にできるスポーツだけど、意外とできる場所が少ないんですよ。卓球をやりたいと思っている人たちのために、卓球ができる場所を提供するのが卓球ショップや連盟の役割だと思っています。

 八潮市は新しい町なので、移住してきた人たちは地元とのつながりがほとんどない。闇練はそういう方たちの居場所になりましたね。ここに来れば卓球で交流ができるし、「ヤミレンジャー」というチームを作って試合に出たりもしています。

店内には卓球場もあり、取材が終わる頃にはジュニアの生徒が姿を見せていた

草加卓球場でも闇練やP4マッチが開催されている

 

ーーー他にも、Tリーグ男子チームのT.T彩たまのスポンサーもしていますよね。

正海:埼玉県のプロチームですし、卓球人全員の夢ですから。1年目からずっとスポンサーをしています。僕らが子供の頃は卓球を見る機会なんて年に1回の全日本選手権の決勝くらい。でも今は、Tリーグというプロの試合を見れる場所ができて、ぜひ応援したいと思ったし、応援できるだけで幸せです。卓球人の夢なので、Tリーグにはぜひ成功してもらいたい。子どもたちがもっと憧れる存在になってほしいですね。

店内にはスポンサーを務めるT.T彩たまのポスターやのぼりがずらり

卓球家840のユニフォームにもT.T彩たまの文字が入っている

関連する記事