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欧州リポート

デュッセルドルフ・マスターズ最終戦はボルを破ったシェルベリが優勝

 新型コロナウイルスの影響で国際大会が中断された昨年6~8月にかけて、主にドイツ・ブンデスリーガでプレーする選手とドイツの若手が集って開催された「デュッセルドルフ・マスターズ」。ドイツ・ブンデスリーガはプレーオフ準決勝までを消化し、主立った国際大会もない4月から再びこのシリーズが再開。昨日5月30日に最終戦となる第7戦が行われ、シェルベリ(スウェーデン)の優勝で幕を閉じた。

 

準決勝

シェルベリ(スウェーデン) 8、-8、11、11 ボル(ドイツ)

K.カールソン(スウェーデン) -3、8、5、9 チウ・ダン(ドイツ)

●決勝

シェルベリ 10、-8、6、6 K.カールソン

 

 第7戦には皇帝・ボルが初めて参戦。準決勝からの登場となったが、ボルシア・デュッセルドルフの同僚であるシェルベリに敗れた。シェルベリは決勝でも同僚のK.カールソンを下し、4月の第1戦以来の優勝を飾った。

 シェルベリは昨年のデュッセルドルフ・マスターズから目覚ましい活躍を見せており、ブンデスリーガでは個人成績1位、ヨーロッパチャンピオンズリーグではチームを3シーズンぶりに欧州の頂点へと導いた。その活躍もあり、東京五輪の団体戦、シングルス代表にも抜擢されるなど、現在ブレーク中だ。敗れたボルも「アントン(・シェルベリ)は現時点でヨーロッパで最高の選手の1人」とコメントを残し、6月6日に行われるブンデスリーガ プレーオフ決勝に向けてチームメイトを讃えた。

第1戦以来の優勝を果たしたシェルベリ(写真は2019年世界選手権)

 

 6月22日からはポーランドにてヨーロッパ選手権(個人戦)の開催予定。卓球王国8月号でのインタビューで張本智和(木下グループ)は「試合がない中で課題を見つけられない部分に不安はある」と語っていたが、五輪前にヨーロッパ選手権というビッグゲームを戦うことができるのは欧州勢にとっては大きなアドバンテージとなりそうだ。

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