明けて2024年、スローペースなアップになっていますが、今年も中国リポートを宜しくお願いいたします。旧年中の話題で恐縮ですが、お伝えできていなかった2023中国卓球クラブ超級リーグ・プレーオフの結果からお伝えしましょう。
2023年の年末に開催される見通しは示されていたものの、12月22〜24日に深圳市の龍華文体センターで行われることが発表されたのは、12月中旬になってからだった。案の定と言うべきか、メディアからの注目度は低く、大会組織委員会や新華社からの写真提供で、手短に結果を伝えるものがほとんどだった。まず男子の結果は下記のとおり。
[男子]●準決勝
山東魯能 3−0 上海地産集団
山東魏橋・向尚運動 3−1 仙頭明潤
●決勝
〈山東魯能 3−1 山東魏橋・向尚運動〉
◯袁励岑/徐瑛彬 6、13、9 王楚欽/梁靖崑
◯馬龍 4、3、5 周啓豪
徐瑛彬 −8、−5、7、−7 梁靖崑◯
◯袁励岑 10、5、−6、5 周啓豪
タイトルを手にしたのは名門・山東魯能。昨シーズンと同じ馬龍・徐瑛彬・袁励岑という主力メンバーで2連覇を達成した。1番で袁励岑/徐瑛彬のダブルスが王楚欽/梁靖崑をストレートで破る金星を挙げ、2番で馬龍が周啓豪を一方的なスコアで撃破。一気に流れを引き寄せ、4番・袁励岑の勝利で優勝を決めた。
2009年シーズンに寧波北侖海天で超級リーグ初優勝を飾った馬龍は、これが超級リーグで7回目の優勝。かつては馬琳のものだった「優勝請負人」の称号を受け継ぎ、35歳という年齢でのこの強さは恐れ入る。殊勲の勝利を挙げた左腕・袁励岑は国際大会での成績が伸びなやんでいるが、ボールセンスと予測能力の高さは折り紙付き。この優勝を飛躍のきっかけにしたい。
一方、山東魏橋は王楚欽・梁靖崑を単複3点起用するオーダーを組んだが、ダブルスが敗れて苦しくなった。2点起用の周啓豪は21年世界選手権個人戦の中国代表だが、この大会の2回戦でボル(ドイツ)に敗れてから、国内外の大会で思うような成績が残せていない。
3位は上海地産集団と仙頭明潤。上海地産集団はエースの樊振東が欠場し、戦力が半減した。欠場の理由は不明だが、2023年の後半はアジア選手権やアジア競技大会で同士討ちでの連敗が続き、WTTスターコンテンダー・蘭州を欠場。12月上旬のITTF混合団体ワールドカップでも本来のプレーではなかった。1月22日に27歳になる樊振東、15歳から国際大会でプレーしているだけに故障も増えている。林高遠・徐海東・馬特というメンバーの仙頭明潤は、山東魏橋戦で林高遠が王楚欽とのエース対決に完敗し、チームも1−3で敗れた。
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