<卓球王国2023年10月号より>
世界ランキング1位、世界選手権の男子シングルスでは2連覇に輝くなど、名実ともに世界最強の呼び声高い樊振東(中国)。その樊振東との共同開発により、昨年(2022年)の9月に発売されたのが『樊振東 』ブレードシリーズだ。
「ALC」、「SUPER ALC」、「ZLC」、「SUPER ZLC」、「CNF」と、バタフライの人気の特殊素材を使用した5種類をラインナップするラケットシリーズだが、その中で今回紹介するのは樊振東が使用している『樊振東 ALC』。
ラケットのベースとなったのは、世界のトップ選手も数多く使用する『ビスカリア』。アウターに『アリレート カーボン』を搭載することで、しなやかさと扱いやすさ、そして弾みの良さを高いレベルで実現し、攻守のバランスに優れているのが特徴だ。その使いやすさと、本人が使用しているということもあり、卓球王国が毎月行っている用具売上ランキングでも上位にランクインする人気を見せている。
実際に試打をしてみると、アウターらしい威力と、アウターらしからぬ使いやすさに驚いた。アウターにカーボンが入っているラケットだと、ボールの飛び出しが早く、やや扱いにくいイメージがあった。しかし、このラケットはボールをしっかりとつかんでくれるため、合わせるラバーを選ばない。テンション系ラバーや粘着性ラバーはもちろん、異質ラバーを使用する選手にも試してもらいたいほどのコントロール性能を感じた。
また、『樊振東』シリーズはこだわり抜いたデザインも特徴。戦いに挑む競技者としての電光石火の攻撃をイメージして全体をデザイン。グリップ部分の直線は目標に向かって進み続ける樊振東の姿勢を表現し、ゴールドに輝くエンブレムを施すことで、世界最強の男が使うにふさわしいラケットに仕上がっている。
世界のトップを走り続ける樊振東のこだわりが詰まった一本は、勝利をつかむための妥協なき一本。握るだけで力がみなぎるようなこの感覚を、ぜひとも味わってみてほしい。
●攻撃用ラケット ●¥19,800(税込)
●木材5枚+アリレートカーボン2枚
●グリップ:FL・ST・中国式ペン
●板厚:5.8㎜
●平均重量:88g(シェーク)、85g(中国式ペン)
●㈱タマス お客様サポートセンター:0120・600・731
photo >> Yoshinori Eto
text >> Masataka Nakano
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