卓球王国 2024年9月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

全日本実業団、波乱続出の男子でベスト4が決定

埼玉・サイデン化学アリーナさいたまで開催中の全日本実業団卓球選手権大会は大会3日目を終え、男女ともベスト4が決定した。今日行われた男子2回戦〜準々決勝の結果は下記のとおりだ。(1回戦の結果はページ下部に掲載)

●2回戦
日鉄物流ブレイザーズ(和歌山) 3−0 東芝(神奈川)
豊田自動織機 3−2 NTT東日本東京(東京)
リコー 3−2 関西卓球アカデミー(大阪)
日製日立(茨城) 3−0 JR北海道(北海道)
ファースト(神奈川) 3−1 TOKYO GAS(東京)
松戸市役所(千葉) 3−2 東都観光バス(東京)
ケアリッツアンドパートナーズ(東京) 3−1 湘南信金(神奈川)
クローバー歯科カスピッズ(大阪) 3−0 ケアリッツ・テクノロジーズ埼玉(埼玉)

ファースト(千葉) 3−0 藤ミレニアム(大阪)
ケアリッツ・テクノロジーズ 3−1  瀬戸内スチール(広島)
フジ(愛媛) 3−0 青木信用金庫(埼玉)
日野キングフィッシャーズ(東京) 3−0 TOKYO GAS(千葉)
岡谷市役所(長野) 3−0 ㈱達見興業(神奈川)
協和キリン(東京) 3−0 ㈱栃木銀行(栃木)
信号器材(神奈川) 3−0 日本製鉄名古屋(愛知)
岐阜信用金庫(岐阜) 3−0 シチズン時計(東京)

・2回戦で最大の波乱は、前回準優勝のシチズン時計が初戦となる2回戦で岐阜信用金庫に敗れたこと。1番・淺津が福岡、2番・上村が堀にともにゲームオールで惜敗し、3番の上村/三部のダブルスも1−2で堀/安藤に敗れて一気に押し切られた。まさか、まさかの敗戦だった。
波乱の立役者となった岐阜信用金庫の安藤康寛監督兼選手は、「シチズンさんとはこれまでもよく当たっていて、いつも負けていた。どの試合も紙一重でしたけど、あきらめずに戦ったことがこの結果につながった。3番ダブルスはとにかく強い気持ちで、先に仕掛けていこうと互いに言っていました」と試合後に語った。

岐阜信用金庫の福岡(中京学院大卒)は、シチズン時計戦1番で淺津を破った

団体戦で抜群の勝負強さを誇る上村(シチズン時計)も、2番で堀に苦杯を喫した

岐阜信用金庫は3回戦で信号器材に敗れ、ベスト16で大会を終えたが、大きなインパクトを残した

●3回戦
日鉄物流ブレイザーズ 3−0 豊田自動織機
リコー 3−0 日製日立
ファースト(神奈川) 3−0 松戸市役所
クローバー歯科カスピッズ 3−1 ケアリッツアンドパートナーズ
ファースト(千葉) 3−0 ケアリッツ・テクノロジーズ
日野キングフィッシャーズ 3−1 フジ
協和キリン 3−1 岡谷市役所
信号器材 3−0 岐阜信用金庫

・ベスト8が出揃う3回戦、高木和卓・松平健太・丹羽孝希・神巧也というオールスターメンバーを揃えたファースト(千葉)と、ツインエースの大矢英俊・町飛鳥に加え新人の景山拓海が貴重な働きを見せたファースト(神奈川)が揃って準々決勝進出。一方、全国から7チームが出場したケアリッツ勢は、惜しくも8強入りはならず。吉村和弘がエースのケアリッツアンドパートナーズは、クローバー歯科カスピッズとの熱戦に敗れた。

ケアリッツアンドパートナーズの吉村和弘は、相変わらずの強さを披露

ケアリッツ・テクノロジーズの龍崎東寅は猛烈なファイトと粘りを見せたが、対戦した高木和の粘りはそれ以上だった

また、この3回戦でも岡谷市役所が協和キリンと熱戦を展開。滝澤拓真/内村英司のダブルスが1点を奪い、4番で岡田峻が変化サービスと強烈なミート打ちで松平賢二をゲームオールまで追い詰めるなど、「2ラウンド連続の番狂わせか」と思わせた。

巧みなサービスと威力あるミート打ちを駆使する岡田崚(岡谷市役所・手前)、そのテクニックは健在だ

●準々決勝
 〈リコー 3−2 日鉄物流ブレイザーズ〉
◯郡山 8、−6、4、−7、9 定松
山本 −8、−9、−9 藤村◯
郡山/小野寺 −4、−8 髙見/藤村◯
◯小野寺 6、9、8 一ノ瀬
◯中村 4、−8、7、8 髙見

 〈クローバー歯科カスピッズ 3−1 ファースト(神奈川)〉
◯松下 4、8、12 手塚
宮本 10、−3、−14、−8 大矢◯
◯江藤/松下 5、7 大矢/町
◯江藤 5、6、10 景山

 〈ファースト(千葉) 3−0 日野キングフィッシャーズ〉
◯高木和 6、10、−6、2 西
◯松平 5、8、6 皆川
◯丹羽/神 8、8 西/川上

 〈協和キリン 3−0 信号器材〉
◯宇田 6、9、9 馬渡
◯松平 5、7、5 田中
◯渡辺/宇田 5、8 馬渡/奥山

※準決勝の対戦カード
リコー vs. クローバー歯科カスピッズ
ファースト(千葉) vs. 協和キリン

準々決勝ではリコー、クローバー歯科カスピッズ、ファースト(千葉)、協和キリンが勝利し、明日の大会最終日へと勝ち残った。
リコーは3番ダブルスを終えて1−2と劣勢ながら、4番で入社2年目の小野寺、5番で新人・中村がほとばしるガッツで勝利を収め、逆転勝利。若手がチームを勢いに乗せ、一気に頂点を狙う構えだ。

そしてファースト(千葉)は、今日の3ラウンドをいずれも3−0で勝ち抜く「横綱相撲」で準決勝進出。悲願の初優勝を射程圏内にとらえた。準決勝の協和キリンとの大一番が楽しみだ。

日鉄物流戦で髙見を破り、チームの勝利を決めた中村。最高の笑顔を見せた

ファースト(神奈川)戦でチームの勝利を決めた江藤(クローバー歯科カスピッズ)

ファースト(神奈川)の大矢英俊は、クローバー歯科カスピッズ戦で宮本を破る

ファースト(千葉)の丹羽孝希は、競り合いながらも要所を締める試合運び

抜群の勝負強さを見せる高木和卓(ファースト・千葉)は、日野キングフィッシャーズ戦でも勝利

協和キリンのスーパールーキー、宇田幸矢は単複でチームの勝利に貢献

 

●決勝トーナメント1回戦の記録
東芝(神奈川) 3−0 JR東日本高崎(群馬)
豊田自動織機(愛知) 3−0 日本製鉄大阪(大阪)
NTT東日本東京(東京) 3−0 伊達病院(鹿児島)
リコー(東京) 3−0 蒲郡信用金庫(愛知)
JR北海道(北海道) 3−0 警視庁(東京)
ファースト(神奈川) 3−0 トヨタ自動車(愛知)
東都観光バス(東京) 3−0 Shin Etsu(群馬)
湘南信金(神奈川) 3−0 ZEON(山口)
ケアリッツ・テクノロジーズ埼玉(埼玉) 3−1 長野松代総合病院(長野)

藤ミレニアム(大阪) 3−0 仙台市役所(宮城)
ケアリッツ・テクノロジーズ(東京) 3−1 水戸信用金庫(茨城)
フジ(愛媛) 3−0 ミズノ(大阪)
TOKYO GAS(千葉) 3−0 ケアリッツ神奈川(神奈川)
㈱達見興業(神奈川) 3−1 コカ・コーラボトラーズジャパン(広島)
協和キリン(東京) 3−0 しずおか焼津信用金庫(静岡)
日本製鉄名古屋(愛知) 3−0 茨城県庁(茨城)
岐阜信用金庫(岐阜) 3−0 日本製鉄東日本君津(千葉)

関連する記事