6月26〜29日に京都・島津アリーナ京都で開催中の全日本実業団選手権。大会3日目の28日には、男子・女子ともに準々決勝までが終了し、ベスト4が決定した。男子では関西卓球アカデミーが前回王者・リコーを撃破し、女子ではレゾナックが昨年女王・中国電力ライシスを破る波乱。大会は一気に佳境を迎えている。
●男子準決勝の対戦カード
関西卓球アカデミー vs. 協和キリン
日の出医療福祉グループ vs.ファースト
まず、男子では、第2ステージ3回戦で前回大会王者・リコーが関西卓球アカデミーに敗れる波乱の展開。関西卓球アカデミーは、韓国出身の姜東秀と吉田俊暢という2人のカットマンが躍動し、坂根翔大/木造勇人の左腕ダブルスも抜群のコンビネーションを披露。準々決勝では日鉄物流ブレイザーズを3-0で下し、準決勝へと駒を進めた。
関西卓球アカデミーの坂根翔大(左)/木造勇人
注目を集めたファーストとシチズン時計の一戦は、3-1でファーストが勝利。1−1で迎えた3番ダブルスで、高木和卓/小林広夢が接戦を制したのが大きかった。続く準々決勝では日野キングフィッシャーズと対戦。1番で松平健太が西康洋にフルゲームの末惜敗するも、2番で高木和が逆転勝ち。ダブルス、4番では神巧也も勝利を収め、見事4強入りを決めた。
準決勝進出を決めたファースト。写真は準々決勝で決勝点をあげた神
シチズン時計は三部(写真)が一矢報いるも、勝利ならず
ファースト戦で松平を破った西
粒ぞろいの日の出医療福祉グループは、第2ステージ2回戦で町飛鳥、大矢英俊らを擁するファースト(神奈川)相手に苦戦しながらも勝利。その後、ケアリッツアンドパートナーズに3-1、クローバー歯科カスピッズを3−0で破り、快進撃を続けている。
快進撃を見せる日の出医療福祉グループ。写真は、勝負強さが光る英田/松下のダブルス
第2ステージから登場した協和キリンは、日本郵政と豊田自動織機に勝利し準々決勝へ。準々決勝ではフジとの激闘を乗り越えて波に乗る信号器材と対戦し、松平賢二が単複で勝利をあげ、2番の宮川昌大も柴田和輝のカットを攻略して3−0の快勝。危なげない試合運びで準決勝進出を決めた。
取りこぼしなく、安定した勝ち上がりを見せる協和キリン
敗れた信号器材だが、フジ戦は0−2からの大逆転勝利。最後はカットの柴田が気迫満点の戦いぶりで勝利をたぐり寄せた
フジ戦5番で勝利し、床に倒れ込んだ柴田
なお、男子第2ステージ2回戦から準々決勝までの記録は下記のとおり
●男子第2ステージ2回戦記録
リコー(東京) 3-0 ケアリッツ埼玉(埼玉)
関西卓球アカデミー(大阪) 3-1 岐阜信用金庫(岐阜)
TOKYO GAS(東京) 3-2 松戸市役所(千葉)
日鉄物流ブレイザーズ(和歌山) 3-0 鹿児島相互信用金庫(鹿児島)
信号器材(神奈川) 3-0 百五銀行(三重)
フジ(愛媛) 3-1 東都観光バス(東京)
豊田自動織機(愛知) 3−1 秋田市役所(秋田)
協和キリン(東京)3−0 日本郵政(兵庫)
クローバー歯科カスピッズ(大阪)3-0 トヨタ紡織東北(岩手)
ケアリッツ・テクノロジーズ(東京)3-0 瀬戸内スチール(広島)
ケアリッツアンドパートナーズ(東京) 3−1 JR北海道(北海道)
日の出医療福祉グループ(兵庫)3-1 ファースト(神奈川)
日野キングフィッシャーズ(東京)3-0 JR東日本高崎(群馬)
岡谷市役所(長野)3-0 東芝(神奈川)
シチズン時計(東京) 3-0 日製日立(茨城)
ファースト(千葉) 3-0 日本製鉄名古屋(愛知)
●男子第2ステージ3回戦記録
関西卓球アカデミー 3-0 リコー
日鉄物流ブレイザーズ 3-0 TOKYO GAS
信号器材 3-2 フジ
協和キリン 3-0 豊田自動織機
クローバー歯科カスピッズ 3-0 ケアリッツ・テクノロジーズ
日の出医療福祉グループ 3-1 ケアリッツアンドパートナーズ
日野キングフィッシャーズ 3-1 岡谷市役所
ファースト 3-1 シチズン時計
●男子準々決勝
関西卓球アカデミー 3-0 日鉄物流ブレイザーズ
協和キリン 3-0 信号器材
日の出医療福祉グループ 3-0 クローバー歯科カスピッズ
ファースト 3-1 日野キングフィッシャーズ
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