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【PICK UP】ヤサカ『リゾネイトGO』/太めのグリップは、パワープレーへの招待状。 弾きの良さがクセになる!

<卓球王国2024年4月号より>

 

太めのグリップは、パワープレーへの招待状。

弾きの良さがクセになる!

 

 ヤサカのラケットのハイエンドモデルとして昨年発売され、2008年北京五輪男子金メダリストの馬琳(マ・リン/現・中国女子チーム監督)が試打や監修を行ったことでも話題を集めた『リゾネイト』シリーズ。

 シリーズの3本のラケットのうち、上板のすぐ下に「Gカーボン」を配した唯一のアウターモデルが、この『リゾネイトGO』(以下:『GO』)だ。

 ヤサカの矢尾板駿さんによれば、ユーザーからは「アウターラケットらしい弾きの良さがあり、気持ち良く打てる」という声が寄せられているという『GO』。

 実際に試打してみると、ボールの初速の速さはかなりのもの。やや硬めの上板を採用していることもあり、アウターらしい迫力と高い打球音を備えたラケットだ。

 一般に弾むラケットは扱いにくいというイメージを持たれやすいが、ストップやフリックなどの台上プレーは、ラケットの弾みを生かして力を抜いて打球することでむしろ安定する。特にストップが止まる「ピタリ感」はなかなかに気持ちが良い。

 採用されている「Gカーボン」はグラスファイバー系の素材とカーボンを組み合わせ、やや軟らかめでフィーリング重視の特殊素材。「かなり飛ぶけど、飛びすぎない」という絶妙なところを突いてくる。

 そしてこの『GO』、握った瞬間にピンと来るのが、グリップに厚みがあり、「かなり太い」ということ。これは『リゾネイト』シリーズに共通した特徴だ。グリップの形状の好みは人それぞれだが、しっかり握れて打球面が安定する感覚があり、前陣でプレーする選手にはピッタリだろう。

 ヤサカ自慢のスピン系テンション『ラクザXX(ダブルエックス)』と合わせて威力を追求したり、弧線を描く『ラクザZ』で安定した連打を目指すのも良いが、弾く打法がやりやすいので表ソフトユーザーにもオススメ。中国式ペンもリリースされているので、「表ソフトに合う中ペンがない」とお悩みのペン表プレーヤーも試す価値アリだ。

やや硬めの上板のすぐ下に「Gカーボン」を配置。初速の速さとスピード感はアウターならでは

ヤサカ

リゾネイトGO

攻撃用ラケット ●16,500(税込)

木材5枚+Gカーボン2

グリップ:FL・中国式ペン

板厚:5.8㎜ 平均重量:87g

㈱ヤサカ 0336345158

 https://www.yasakajp.com/

 

photo >> Yoshinori Eto

text >> Taro Yanagisawa