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Wミユウが躍動!女子単で長﨑美柚が優勝、木原美悠が準V!女子複で大藤沙月/張本美和が栄冠  WTTスターコンテンダー リュブリャナ

6月17〜22日にかけて、スロベニアで開催されたWTTスターコンテンダー リュブリャナ。世界トップランカーが多く出場した中、女子シングルスで長﨑美柚(木下アビエル神奈川)、女子ダブルスで張本美和/大藤沙月(木下グループ/ミキハウス)が優勝し、日本選手が2種目を制す活躍を見せた。

女子シングルスを制した長﨑は、初戦となった2回戦で韓国女子期待のホープ・劉芸琳との苦戦を乗り越えると、3回戦から準決勝まで中国勢を3連破。特に準決勝では、張本を破った陳熠(中国)にフルゲームの激闘の末に勝利した。

決勝は木原美悠(個人)との「ミユウ対決」となったが、レシーブ・3球目から積極的に仕掛けて先手を奪い、両サイドへの揺さぶりにも力強い両ハンドで的確にコースを打ち分けるなど、どこを突いても崩れなかった長﨑が4-1で勝利。ここ最近はタイトルから遠ざかっていたが、接戦を何度も潜り抜け、WTTコンテンダー リオデジャネイロ以来となるWTTシリーズのタイトルを手にした。

ブレない体幹と的確なコース取りで、ラリー戦で強さを見せた長﨑

準優勝の木原は、多彩なサービスと安定感のある強打が要所で光り、3回戦では早田ひな(日本生命)をストレートで完封し、準決勝では大藤を下して勝ち上がった朱雨玲(マカオ)を退けるなど、存在感を十分に見せつける大会となった。

タイトルには届かずとも、存在感を放った木原

また女子ダブルスでは、大藤/張本が初のペアリングで右利き同士のペアリングながらも、それぞれが持ち味を存分に発揮し、決勝で申裕斌/崔孝珠(韓国)を下して栄冠を掴んだ。大藤は「初のペアリングだったので最初は本当に『どうなるんだろう』っていう楽しみと不安があったけど、初めての大会で優勝することができてうれしい」と笑顔でコメントした。

男子シングルスでは、戸上隼輔(井村屋グループ)、松島輝空(木下グループ)のベスト8が日本男子最高成績となった。戸上は2回戦でアルナ(ナイジェリア)、3回戦で張本智和(トヨタ自動車)とのシーソーゲームを制して準々決勝に勝ち進むも、地元優勝を狙うヨルジッチ(スロベニア)にあと一歩及ばず。松島は、WTTコンテンダースコピエ大会で敗れていた田中佑汰(金沢ポート)にリベンジを果たすも、準々決勝でF.ルブラン(フランス)に勝負どころで得点が掴めず、1-3で敗戦となった。

なお、各種目の入賞者は下記のとおり

〈男子シングルス〉
優勝:カルデラノ(ブラジル)
準優勝:F.ルブラン(フランス)
3位:A.ルブラン(フランス)、ヨルジッチ(スロベニア)

男子シングルスを制したカルデラノ。3回戦で高承睿(チャイニーズタイペイ)との苦戦を乗り越え、準決勝ではA.ルブラン(フランス)に0−2から逆転勝利。決勝でF.ルブラン(フランス)を4-2で退け、見事頂点に立った

〈女子シングルス〉
優勝:長﨑美柚(木下アビエル神奈川)
準優勝:木原美悠(個人)
3位:陳熠(中国)、朱雨玲(マカオ)

女子シングルス優勝:長﨑美柚

〈男子ダブルス〉
優勝:安宰賢/林鐘勳(韓国)
準優勝:A.ルブラン/F.ルブラン(フランス)
3位:黄鎮廷/陳顥樺(香港)、パク・ギュヒョン/ウ・ヒョンギュ(韓国)

男子ダブルス優勝:安宰賢(右)/林鐘勳

〈女子ダブルス〉
優勝:張本美和/大藤沙月(木下グループ/ミキハウス)
準優勝:申裕斌/崔孝珠(韓国)
3位:佐藤瞳/横井咲桜(日本ペイントグループ/ミキハウス)、銭天一/石洵瑶(中国)

女子ダブルス優勝:張本美和(右)/大藤沙月

〈混合ダブルス〉
優勝:林鐘勳/申裕斌(韓国)
準優勝:カルデラノ/B.タカハシ(ブラジル)
3位:趙大成/朱芊曦(韓国)、姚鈞濤/吳詠琳(香港)

混合ダブルス優勝:林鐘勳/申裕斌。林は男子ダブルスとの二冠を達成した

写真提供:WTT

 

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