2026年3月10〜15日に中国で行われた「WTTチャンピオンズ 重慶2026」は、最終日の15日に男女シングルスの準決勝、決勝が行われた。
日本選手は、男子2名、女子2名がそれぞれ準決勝に進んでいたが、まず女子の張本美和が大藤沙月との日本勢対決をゲームカウント4-1で制して決勝進出を決めた。大藤は前日の試合中に傷めた右肩の影響を感じさせないハイレベルなパフォーマンスを見せたが、張本美和の確実なプレーを最後まで崩せなかった。

ダイナミックな両ハンドで張本美和と好ラリーを展開した大藤だったが、あと一歩届かなかった
続いて行われた男子シングルス準決勝、第1試合に出場した日本の松島輝空は、フランスのペンホルダー・F.ルブランに対してゲームカウント3-1とリードし、決勝進出まであと1ゲームに迫ったが、そこからF.ルブランの猛反撃を受けて逆転負け。惜しくも敗退となった。

F.ルブランをゲームカウント3-1と追い込みながら痛恨の逆転負けを喫した松島
男子シングルス準決勝の第2試合では、日本の張本智和が、中国の新鋭・19歳の温瑞博と対戦。幸先よく1ゲーム目を先取したものの、2ゲーム目をジュースで取り返されると流れが一変。ゲームカウント2-3で迎えた6ゲーム目は壮絶なクロスゲームとなり、張本智和もよく粘ったが、最後は19-21でこのゲームを落として力尽きた。

温瑞博との息詰まる大接戦の末に敗れた張本智和。完全アウェーの中で奮闘したが、急成長中の若手の勢いを止められなかった
女子シングルス決勝は、王芸迪との中国勢対決を制して勝ち上がってきた22歳の左腕・蒯曼と張本美和が激突。ゲームカウント1-2とリードされた4ゲーム目を競り勝った張本美和は、続く5ゲーム目も連続で奪って優勝に王手をかける。6ゲーム目は張本美和の3-0リードとなったところで蒯曼がタイムアウト。ここから流れが変わり、9-11で蒯曼が逆転して、勝負の行方は最終7ゲーム目へと持ち越された。
最終ゲームは出足からスタートダッシュに成功した張本美和が徐々にその差を広げ、11-5と完璧な形で締めくくって見事な優勝を飾った。張本美和はWTTチャンピオンズで初優勝。これは、同大会における史上最年少記録ともなった。

スキのない両ハンド攻守をベースに多彩な戦術を駆使し、蒯曼との接戦をものにした張本美和

蒯曼は2月のシンガポールスマッシュでの早田ひな戦に続き、今大会で張本美和に敗れ、対日本選手2連敗となった
男子シングルス決勝は、F.ルブランが出足から2ゲームを連取。温瑞博も3ゲーム目を返して追いすがったが、4ゲーム目をしっかり取り切ったF.ルブランが5ゲーム目も10-8とマッチポイントを握る。温瑞博も最後の粘りを見せてジュースまで食らいついたが、F.ルブランが気迫を見せて13-11で振り切り、見事優勝を飾った。

準々決勝のカルデラノ(ブラジル)戦、準決勝の松島戦と粘り腰を見せての大逆転で勝ち上がった今大会のF.ルブラン。持ち前の勢いに勝負強さが加わってきた

長身とあまいマスク、正統派のプレースタイルでスター性十分の温瑞博。今大会は世界ランキング2位のモーレゴード(スウェーデン)、チウ・ダン(ドイツ)、張本智和を連破する大活躍を見せた。低迷する中国男子の救世主となれるか、今後に注目だ
最終日(3月15日)の記録は以下のとおり。
●女子シングルス準決勝
蒯曼(中国) 4(13-11、11-6、11-8、8-11、11-6)1 王芸迪(中国)
張本美和 4(8-11、11-6、11-9、11-2、13-11)1 大藤沙月
●女子シングルス決勝
張本美和 4(11-6、9-11、7-11、11-9、11-6、9-11、11-5)3 蒯曼
●男子シングルス準決勝
F.ルブラン(フランス) 4(7-11、11-8、9-11、11-13、11-6、11-6、11-6)3 松島輝空
温瑞博(中国) 4(6-11、15-13、11-5、7-11、11-7、21-19)2 張本智和
●男子シングルス決勝
F.ルブラン 4(11-5、11-8、9-11、11-7、13-11)1 温瑞博
PHOTO:WTT
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