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いざ、ロンドンへ。岸川監督「新方式に変わり、初戦から準決勝レベルの相手と対戦することになる」

世界卓球(世界選手権)団体戦が4月28日から始まるのに先立ち、今日(4月14日)、日本代表チームの公開練習が行われた。 

今回の男子は文字通り「打倒中国」を目指す。世界ランキングのトップ10に、4位の張本智和(トヨタ自動車)と8位の松島輝空(木下グループ)の2人を擁する日本。特に中国勢に強い松島の成長は大きい。

実は、世界団体の前に日本男子の2名がトップ10入りしているのは、2018年3月のハルムスタッド大会直前の7位・丹羽孝希、10位・松平健太以来、8年ぶりのことだ。当時のチームよりも、今回のほうが選手層・チーム力ともに高い印象がある。

 

「今世界で一番勢いのあるのは松島輝空だ」と岸川監督が評した松島輝空

 

昨日から合宿に入った岸川聖也監督はこう語った。 

「合宿はまだスタートしたばかりですが、この2週間でコンディションを整えたい。現地入りしてからも数日間あるので、時差調整も含めて考えながらやっていきたい。戸上は重慶でのWTTチャンピオンズでは左膝のケガで棄権するほどの状態でしたが、ワールドカップでは良い試合ができました。松島はワールドカップの時から左肩に少し痛みがある状態が続いていますので、しっかりケアをしながらやっていきます。篠塚はまだブンデスリーガに出場しており、途中で合宿に合流する予定です」

張本、松島の「ツインエース」は日本にとって心強い。そして中国は、ルブラン兄弟のいるフランスとともに、日本を最も警戒してくるに違いない。

「松島はこの半年間でランキングを上げ、実力もついてきて、今、世界で一番勢いのある選手。どこからでも点を得取れるのが彼の強みです。以前はフォアハンドが弱いと言われていましたが、今では世界トップクラス。バックハンドはもともと得意ですし、サービスのうまさは世界No.1と言ってもいい。特にロングサービスが非常にうまく、ショートサービスとの見分けがつきにくい。多彩な得点パターンを持っています。この半年で本人も自信がついたはず。張本もずっとトップ10を維持して好調なので、二人の活躍は日本にとって大事な部分です。もちろん、3番手に出る選手の役割も重要になってきます」(岸川監督)

従来の大会方式は、予選リーグの上位チームが決勝トーナメントに進む形だった。しかし今回は、ステージ1Bの下位グループと、世界チームランキング上位8チームが2グループに分かれる「ステージ1A」があり、このリーグ成績によって決勝トーナメントのシードが決まる。 

つまり、グループリーグで対戦したチームと決勝トーナメントでも再戦する可能性があるのだ。日本は中国(グループ1)とは別のグループ2に入っており、まずはグループリーグで1位となり、第2シードを確保したいところだ。

岸川監督は新方式についてこう説明する。 

「この方式に変わったことで、初戦から準決勝のようなハイレベルな相手と対戦することになります。初戦からスタートダッシュをかけられるよう準備したい。ベストメンバーで臨む必要があり、選手を休ませる試合がないため、起用法は難しくなりますね。それでも1位通過を目指したい。そのほうが有利なシードを得られますから」

簡単に「優勝」という言葉を口にしないところが、岸川監督らしい。しかし、その言葉の端々には、確固とした自信を携えてロンドンに乗り込む覚悟がにじんでいた。

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