5月6~9日にかけ、セルビア・ノビサドにて2020-2021女子ヨーロッパカップのファイナルラウンドが行われ、フランスのサン=ドニ93が初優勝を飾った。
ヨーロッパカップは、欧州No.1クラブを決めるヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)の下部にあたる大会。ECLと同じく、欧州各国のクラブが参加してタイトルを争う。出場するのはドイツ、フランスなど欧州主要リーグの中堅クラブ、そこからややレベルの落ちる国内リーグの上位クラブ。また、ECLのグループリーグ3位となり、決勝トーナメント進出を逃したクラブもヨーロッパカップの上位ラウンドから参戦できる。
【2020-2021女子ヨーロッパカップ】
●準決勝(第5ゲームは6点先取制)
〈サン=ドニ93(フランス) 3-1 リール・メトロポール(フランス)〉
○パヴァデ 9、9、-9、-9、3 ベリストロム
モスタファビ -8、-9、-7 マダラシュ○
○ルッツ 9、6、4 ルラニック
○パヴァデ 1、8、-9、-9、2 マダラシュ
〈ブダオルシ21(ハンガリー) 3-1 TTCノビサド(セルビア)〉
○ポータ -7、8、9、8 マクシュティ
スルヤン 10、6、-9、-10、-2 ヨキッチ○
○ロバシュ 1、-10、4、5 トミニャク
○スルヤン 7、8、9 マクシュティ
●決勝
〈サン=ドニ93 3-2 ブダオルシ21〉
ルッツ -6、-2、-12 ポータ○
○パヴァデ 6、-7、-6、5、0 スルヤン
モスタファビ -7、-10、6、2、-4 ファゼカシュ○
○パヴァデ 8、5、2 ポータ
○ルッツ -10、6、9、-6、2 スルヤン
サン=ドニ93は準決勝で同じフランス勢、優勝候補のひとつであるリール・メトロポールを下して決勝進出。ブダオルシ21との決勝では、1-2とリードされながらも4番でパヴァデ(フランス)がポータ(ハンガリー)とのエース対決に完勝して勝負は5番へ。5番もフルゲームまでもつれたが、ルッツ(フランス)が勝利を収め、チームに初のヨーロッパカップ優勝をもたらした。
MVPはなんといっても準決勝、決勝で2得点をあげるなど、9戦全勝の活躍を見せたパヴァデ。先日行われた東京五輪ヨーロッパ予選を16歳で通過するなど、欧州のホープとして期待されるが今大会でもその実力を見せつけた。
写真提供:ETTU
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