<卓球王国2022年12月号より>
2015年、後にVICTASのフラグシップラバーとなる『V>15 エキストラ』が発売され、それと同時に新たなラバーの開発がスタートした。そして今年の9月、約7年の歳月を費やして生み出されたVICTAS渾身の自信作、『V>22 ダブルエキストラ』(以下:『V>22』)が満を持して登場。
まず最初に説明しなければならないのは、『V>22』は『V>15 エキストラ』とも、3月に発売された『V>20ダブルエキストラ』とも異なる性質を持つということだ。『V>22』はミディアムラージサイズの気泡のスポンジを採用したことで、従来よりもラバーのテンション効果が増大。そのため、ボールの威力はVICTAS史上最高クラスとなっている。また、トップシートの表面は目視で確認できるほどの粒立ちで、強いテンションがかかっていることがわかる。
すでに、全国の卓球ショップ店員や元日本リーガーに試打をしてもらって率直な感想を聞いたが、いずれも高い評価を獲得。特に、弾みの良さはピカイチで、試打者の中では「次のラバーは『V>22』を使いたい」という声も聞こえた。
「『V>22』の一番の特徴はテンションのかかり具合。シートは粒が浮き立ち、気泡がやや大きめのスポンジを使用することで、高いレベルのスピード、スピン、コントロールを実現することが可能になりました。
また、使用する選手の特徴にもよりますが、弾みの強いラケットと合わせることで、スピンやスピードといったラバー本来の良さをさらに引き出すことができます」(VICTAS開発研究部)実際に、長年ドイツ製ラバーを愛用していた筆者が『V>22』を試打したところ、今までには感じたことのないような凄まじい破壊力に驚かされた。
打球面を開き、ボールとラケットをぶつけるようにして打つと、相手コートの奥深くに突き刺さるような鋭い弾道のドライブが飛んでいく。従来のドイツ製ラバーでは、ぶつけて打った時にうまく弧線が作れず、ミスをすることがあったが、『V>22』はグリップ力が強く、自然と弧線を描いてくれる。威力が出ながらも安定感があり、まさに「勝てるラバー」だと感じた。
VICTASが7年の歳月をかけて生み出した自信作。ぜひとも一度、その驚くべき性能を手にとって確かめてもらいたい。
●ハイエナジーテンション裏ソフト
●¥8,250(税込)●厚さ:MAX・2.0㎜
●カラー:レッド・ブラック・ブルー
●㈱VICTAS 03・6219・1700
photo >> Yoshinori Eto
text >> Masataka Nakano
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