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【PICK UP】『ジキル&ハイド X47.5』XIOMが新たに提案する勝つための選択肢

<卓球王国2023年1月号より>

XIOMが新たに提案する勝つための選択肢

 

 今年(2022年)4月に発売され、その斬新なネーミングと不気味なパッケージデザイン、名前に負けない確かな性能で話題を呼んでいる『ジキル&ハイド』シリーズ。(2022年)4月には『V47.5』と『H52.5』が発売され、1121日には新たに『X47.5』、『X50.0』、『V52.5』、『Z52.5』の4枚が発売される予定となっている。(現在、全て発売済み)

 今回紹介するのは、新発売となる『X47.5』。『X』の最大の特徴は、弾きと回転の両立だ。回転のかかるラバーは弧線を描くためミート打ちなどの弾く打法が難しく、逆に弾きが良いラバーボールが直線的に飛ぶためネットミスが増えがち弾きと回転、どちらも捨てがたい。そんなジレンマを『X475』は見事に解決してしまった。

 「『X47.5』は回転と弾きの両方を、高いレベルまで引き上げたラバーになっています」。そう語るのは、XIOMの日本販売元である卓永の鶴高寿さんだ(2022年11月時)。

 「相手が取りづらい鋭いボールが台の奥深くに入りますが、ラバーが滑る感覚がないので、カウンターやスマッシュを使いながらプレーする選手に向いていると思います。今までミスをしていたボールも入り、得点につながる。勝てるラバーです」(鶴さん)

 回転と弾きの両立という虫のいい話があるのかと疑いを感じた筆者が、実際に『X47.5』を試打してみた。

 試打を終えてまずひと言、「疑って申し訳なかった」。思わずそう心の中でつぶやいてしまった。期待以上の性能だ。フォア、バックともに質の高いボールが打てるが、バックで使用した時に『X47.5』の真価が発揮されると感じた。

 筆者はバックでミート打ちを多用するのだが、全くもってミート打ちが落ちない。かといって弾道が高いわけではなく、直線的に相手コートに突き刺さる。それでいて、下回転打ちは多少詰まっても強力なグリップ力で簡単に持ち上がる。初・中級者に多い、「フォアはドライブでバックはミート」という戦型にはもってこいのラバーだろう。

 同硬度の『V47.5』と比べると、コントロールは少し難しくなるが、回転とスピードは『X47.5』が上。現在、『V47.5』を使っている選手や、様々な打法を駆使しながら戦う選手にはぜひ一度使ってもらいたい一枚だ。

 XIOMが新たに提案する勝つための選択肢。『X47.5』とともに、勝利を目指してみてはどうだろうか。

『V47.5』よりもスポンジの気泡が小さく、よりボールを弾きやすい設計となっている

 

XIOM

ジキルハイド X47.5

スピン系テンション裏ソフト

7,700(税込) 厚さ:2.11.91.7

カラー:レッド・ブラック

㈱卓永(XIOM日本販売元)

 0362060995

 https://xiom.jp

photo >> Yoshinori Eto

text >> Masataka Nakano