【PICK UP】『リゾネイト AI』インナーで厚ラケ、球持ちと威力を両立したヤサカの新兵器登場

2024.02.29

<卓球王国2023年7月号より>

インナーで厚ラケ

球持ちと威力を両立した

ヤサカの新兵器登場

ヤサカが自信を持って送り出す、3種類の新たなカーボンラケット、それが『リゾネイト』シリーズだ。

　この『リゾネイト』シリーズはトップ選手でも使える性能を目指した、ヤサカラケットのハイエンドモデル。アラミド系の「Aカーボン」がインナーに配置された『リゾネイト AI』、グラスファイバー系の「Gカーボン」をインナーに配置した『リゾネイト GI』とアウターに配置した『リゾネイト GO』の3種類がラインナップされ、開発には北京五輪金メダリストである馬琳（マ・リン／中国）も関わった。

　その中で、今回紹介するのは『リゾネイト AI』（以下：AI）。従来のインナーラケットは球持ちを重視する傾向が強く、ユーザーとしては威力不足を感じるケースが多かった。

　しかし、この『AI』は「Aカーボン」をインナーに配置しながら、板厚を6.3㎜に設計することで、球持ちと従来のインナーラケットよりも高い威力の両立を実現した。

　「カーボンの威力に加え、厚い合板がボールを飛ばすので、インナーでありながらも威力が出せます。『威力はほしいけれど、アウターの打球感は好きではない』という選手にもオススメできます」。そう語るのは、ヤサカの矢尾板駿さん。意図的に板厚を厚くしたわけではなく、全体のバランスを追求した結果、6.3㎜という板厚にたどり着いたという。

　ちなみにこの『AI』、シリーズの中では最も上級者向けとなっているが、中級者でも扱うことが可能だ。上板に少し軟らかめの木材を使用しており、高反発ながら柔らかめの打球感となっているため、ある程度パワーがある選手ならば性能を十分に引き出せる。

　実際に、『別冊卓球グッズ2023』で行われたイチオシ商品試打では上級者だけでなく、中級者からも高評価を獲得。「どんな技術でもやりやすい」、「台に収まってくれる」など扱いやすさを特徴にあげる声が多かった。

　また、『AI』は使うラバーを選ばない。硬いラバーを貼ればより威力を出すことができ、軟らかいラバーを貼ればより安定感が増す。ラケット自体の個性を主張しすぎることがなく、ラバーの性能を存分に引き出してくれるのだ。

　従来のインナーの扱いやすさに弾みをプラスした『AI』。弾みがほしいインナーユーザーには最高の1本に仕上がっている。