<卓球王国2023年12月号より>
ザ・ワールドコネクト(TWC)はリーズナブルなトレーニングボールなどで知られ、ドニックの日本代理店を務めるイルマソフト㈱が扱うブランドのひとつ。そのTWCが今、力を入れているのが日本製ラケットだ。
今年5月に発売された3本の新作ラケットは、すべてイルマソフト主導で開発された日本製ラケット。鉱石をネーミングに取り入れたシリーズで、今回紹介する『プレナイト』は、「葡萄(ぶどう)石」という和名を持つ黄緑色の美しい石の名が採用されている。
もちろん、ネーミングだけでなく『プレナイト』の中身にも注目してもらいたい。近年、卓球界で認知度と人気が高まっている「CNF(セルロースナノファイバー)」を採用した、バランスの良いブレード設計が最大の特徴だ。CNFは植物繊維由来のナノサイズの繊維状素材。軽量ながら強さに優れる一方で、カーボンのように打球感が硬くなく、木材の感触を生かす性質を持つ。このCNFをアウターに配置することで、弾みを適度に上げ、特殊素材モデルらしい均一な弾みと打球感を生み出している。
イルマソフトの瀧澤光功さんは言う。「近年は特殊素材ラケットが主流になると同時に、ラバーの性能も進化している。上級者なら使いこなせますが、私たち中級者だと、ラバーの性能に〝振り回される〟こともあるでしょう。また、木材ラケットの打球感は手放せないという人も少なくない。そのような人に向けて開発したのが『プレナイト』です。ボールを掴む打球感重視の方、『木材より少し弾みが欲しいが、コントロールも求める』という方にオススメです」(瀧澤さん)。
特殊素材モデルながら、弾みは適度で、回転がかけやすい。ハイエンドラバーの性能を、中級者でも引き出せる安心感があるブレードだ。用具の性能が向上し続ける今だからこそ、『プレナイト』は多くの人の選択肢に入る1本ではないだろうか。
●攻撃用ラケット ●¥13,200(税込)
●木材5枚+CNF 2枚 ●板厚:6.0㎜
●グリップ:FL・ST・中国式・日本式角丸型 ●平均重量:87g
●イルマソフト㈱ スポーツトレーディング事業部 04・2936・4441
https://www.theworldconnect.jp/
photo >> Yoshinori Eto
text >> Hiromoto Takabe
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