<卓球王国2024年5月号より>
蝶のように舞い、蜂のように刺す。いつの世も華のあるプレーで会場を沸かせるのがカット型というプレースタイル。しかし、攻撃型が主流の今、カット用ラケットのラインナップは少なく感じる。
そんな中、「カット用ラケットの選択肢を広げたい」という思いとともに、この春、バタフライから新たに発売されるのが『ダイオード プロ(以下:プロ)』だ。
バタフライのカット用ラケットには、攻撃重視タイプの『ダイオード V』と、守備重視タイプの『インナーシールド レイヤー ZLF』というタイプの異なる2本が存在する。今回新たに加わる『プロ』は、それらの中間に位置するバランス重視タイプとなっている。
『プロ』は、オーソドックスな木材5枚合板で、ブレードサイズや重量はカット用ラケットとして標準的。王道のカット用ラケットと言える。バタフライ開発担当によると「安定感のあるカットはもちろん、相手のドライブを引き返すなど、攻撃的なプレーもやりやすい」とのこと。
「バランス特化」というのはややインパクトに欠けるコンセプトかもしれないが、合わせるラバーを選ばないのはうれしいポイント。
積極的に攻撃をしかけたいタイプは、フォア面に弾むスピン系テンション裏ソフトを貼ったり、バックでの守備が苦手というタイプは弾みを抑えたラバーを合わせるなど組み合わせは自在。
8800円(税込)と良心的な価格設定もうれしく、これからのカット用ラケットのスタンダードにもなりうる可能性を秘めている。
王道ならではの安定感を秘めた『プロ』。初級者から上級者まで、幅広いレベルのカット型にオススメできる一本だ。
●カット用シェークラケット
●¥8,800(税込)●木材5枚
●グリップ:FL・ST ●ブレード:165×156㎜
●板厚:5.5㎜ ●平均重量:90g
●㈱タマス お客様サポートセンター 0120・600・731
photo >> Yoshinori Eto
text >> En Nagao
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