<卓球王国2024年6月号より>
23年春の発売から好調なセールスを記録しているニッタクの『ムービングエース(以下:エース)』。バドミントン界のリーディングカンパニー・ヨネックスとの共同開発で生まれた一足は、確かな性能でユーザーの支持を得ている。
そしてこの春、第2弾として登場したのが『ムービングエアロ(以下:エアロ)』。フィット感重視の『エース』に対し、『エアロ』は軽量で柔軟性を重視したモデル。『エース』の開発段階から、シリーズの2本柱となる軽量・柔軟モデルの構想があったそうだが、選手からの要望で広い足幅にも対応できるワイド設計も施(ほどこ)して完成に至った。
『エアロ』の大きな特徴はアッパー部分。通気性に優れる3層のメッシュで構成されており、生地(きじ)の重なりや縫(ぬ)い目をなくしたシームレス設計によって軽量かつ、しなやかな履き心地に。「デュラブルスキンライト」と呼ばれる薄くて強度のある素材を使用することで、柔軟性やフィット感を損なうことなく横ブレを防ぎ、フットワークに安定感をもたらしている。
『エース』と同様に、ミッドソールにはヨネックスが独自に開発した軽量衝撃吸収材「パワークッション®プラス」を搭載。着地時の衝撃を和らげながら、その力を反発に変えて次の一歩への動き出しをアシストしてくれる。軽いだけでなく、足に優しいクッション性も備えており、頼もしいかぎりだ。
アウトソールとミッドソールは『エース』から大きな変更はないが、細かい部分で土踏まず部分のシャンクパーツを変更。『エース』ではフィット感を重視してカーボン素材を使用していたが、『エアロ』ではナイロン素材(上写真シューズ裏の黒の部分)を使用。しなやかに床をつかみ、着地の安定性を持たせた。
また、『エース』はホワイトベースのカラーリングだったが、『エアロ』はブルーとパープルをラインナップ。「ユニセックスなカラーを」という理由でこの2色を採用したそうで、ショップにも意見を聞きながら、アウトソールやシューレースにいたるまで、パーツごとの色味に細部までこだわって微調整を重ねた。
機能はもちろん、デザインやカラーリングからもネーミングの通り「エアリー」な印象を受ける『エアロ』。風のように、軽やかなフットワークを目指すなら、ぜひ注目を。
●¥19,800(税込)
●カラー:ブルー・パープル
●サイズ:20.0・21.0~29.0㎝
●日本卓球㈱ お客様相談室 0120・82・0911
photo >> Yoshinori Eto
text >> Takazumi Asano
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