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WTTで実現したペンホルダー対決。チウ・ダンがF.ルブランに競り勝つ。フランスではペンブーム!?

●男子シングルス3回戦

チウ・ダン(ドイツ) 10、8、−4、−5、9 F. ルブラン(フランス)

今大会ゴーズィ(フランス)、林昀儒(チャイニーズタイペイ)を連破して波に乗る16歳のフェリックス・ルブラン(フランス)とヨーロッパチャンピオンのチウ・ダン(ドイツ)が3回戦で対決した。

 

オールラウンドなプレーでペン対決を制したチウ・ダン

 

 

急速に力をつけているフェリックス・ルブラン

 

昨年の世界選手権成都大会(中国・団体戦)ではルブランが勝っているが、出足からラリー戦でやや分の良いチウ・ダンがゲームの主導権を奪い、2-0でゲームをリード。しかし、そこからルブランが追い上げる。多彩かつ早い裏面バックハンドと、巧妙なサービスでチウ・ダンを崩していき、2-2に追いついた。

最終ゲームの出足でルブランが打ち急ぎ、チウ・ダンも巧みにミスを誘い、チウがリードを奪う。9-6でチウがタイムアウト。最後は11-9でチウ・ダンがペン対決を制した。

「少し悲しい気分だけど、今大会、とても収穫のある試合をした。0-2から戦術を変えて、追いつくことができたが、最後は残念だった」とルブラン。

兄のアレクシス・ルブラン(世界28位)は観客席から大きな声で声援を送っていた。コーチのナタナイル・ムーランは「アレクシスは膝の故障で4ヶ月間くらい練習ができなかった。今はだいぶ回復している。フェリックスは今大会とても良かった。まだまだ強くなるよ」と試合後のコメント。

急激に力をつけ、世界ランキングも急上昇中のフェリックスの出現で、フランスの子どもたちにペンホルダーが増えている。その中から第二、第三のフェリックスが出現するかも。とはいえ、本人も16歳。パリ五輪へまっしぐらだ。

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