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全日本卓球2021

女子の大会最年少、張本梓恩がジュニア女子に登場

ジュニア女子1回戦、今大会最年少の張本梓恩(はりもと・しおん)(Y.Y卓球クラブ)が登場。父は琉球アスティーダの張一博監督、母は福原愛さんのコーチとして活動した張莉梓さんという卓球一家の生まれ。正確かつパワフルな両ハンドのスイングに、両親の薫陶(くんとう)を感じさせたが、田中梨々花(武蔵野中高)に敗れて1回戦突破はならなかった。

「負けたんですけど、参加できて良かったです。攻めることを意識して試合に入りました。(ベンチの父・一博さんから)サービスとドライブをちゃんとするようにアドバイスをもらいました。やったことのない選手だったので、少し戸惑いました」(梓恩選手)

小学1年生から卓球を始めたという梓恩選手。「うちはラケットとボールがいっぱいあるので、小さい頃からおもちゃよりラケットとボールで遊んでましたね」と父・一博さん。「小学1年生から卓球を始めて、小学2年生の後半から本格的にやり始めました。今は小学5年生ですが、4時頃に学校から帰ってきたら、夜の8時か9時くらいまでは毎日練習している。私が家にいる時はずっと一緒に練習、いない時はママが見ています」(一博さん)。

将来の夢は大きく、「オリンピックで金メダルを獲ること」と語る梓恩選手。父・一博さんは「めちゃくちゃセンスのある子ではありませんけど、努力する子だと思います」と愛娘を評する。「全日本はすごく大事な試合で、出られた時点ですごく良い経験になる。これから、伸び伸び卓球をやってもらいたい……ですけど、結局私は厳しくなってしまうと思います笑。次の大会はもう少し進歩して臨んでほしい。目標はオリンピックでの金メダルということなので、サポートしていきたい」(一博さん)。来年はひと回りもふた回りも成長した姿を、全日本の舞台で見せてくれるだろう。

愛娘のベンチに入った父、張一博さん

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