本日より兵庫・グリーンアリーナ神戸で開幕した全日本選手権ホープス・カブ・バンビの部。小学生日本一を決定するこの大会。2019年大会以来久しぶりに入場制限をかけずに開催されており、たくさんの保護者も応援に駆けつけて賑わいを見せている。
そんな大会初日、会場内で選手以上にひときわ存在感を放っていたのはこの男、小西海偉。明日から開幕するノジマ Tリーグには静岡ジェードより初参戦となるが、今日はホープス女子に出場する長女・紅偉のベンチに入って試合を見守った。
闘志あふれるプレーが魅力の小西だが、その熱さはベンチでも健在。いや、愛娘の試合とあり、それ以上だったかもしれない。ベンチでは情熱的にアドバイスを送り、激しく鼓舞して試合に送り出す。試合中も得点の度にガッツポーズを見せ、立ち上がって声援を送る。その甲斐もあってか紅偉は2勝0敗でリーグを突破し、明日の決勝トーナメントへ進出を決めた。
そしてこの試合、隣のコートでベンチに入っていたのは小西の青森山田時代の同級生・三田村宗明。1年生チームで青森山田をインターハイ学校対抗初優勝に導いた盟友だ。
先に試合を終えた三田村に隣のコートの小西について聞くと、笑いながらこんなことを話していた。
「お前、うるさいよって(笑)。声がデカいし、すごく通るから会場で一番目立ってる。しかも『うるさい』って言ったら絶対『オレ、カッコいいでしょ』って返してくるからね。個人戦なのに点取る度にガッツポーズして立ち上がって、1人で団体戦やってんの。あそこで1人だけインターハイ、しかも三冠王(笑)。あいつ、いくつになっても卓球少年だからね」
ちなみに試合後は2人で仲良く談笑。40歳を過ぎても少年のような笑顔で楽しそうに話す2人を見て「ああ、同級生って良いな」ってつくづく思いました。
選手たちにとっても、今大会で戦う相手はこれから卓球を続けていくうち、いくつになっても意識するであろう同世代の選手たち。試合を通してたくさんの戦友と出会ってほしいなと思う。
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