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徳島で開催の全日本カデット、ダブルスで優勝ペアが決定

11月3日から徳島・鳴門のアミノバリューホール(鳴門総合運動公園体育館)で開催中の『JOCジュニアオリンピックカップ 2023年全日本選手権大会(カデットの部)』。大会2日目の朝9時から、男女ダブルスの準決勝・決勝が行われ、優勝ペアが決定した。

男子ダブルスを制したのは野田学園中の岩井田駿斗/中野琥珀。準決勝で昨年度優勝の岡本翼/伊藤佑太(木下アカデミー)との打撃戦を制し、決勝ではサウスポー同士で組んだ剛腕ペア、浅見昴希/玉城真佑(石田卓球クラブ)と対戦。浅見/玉城の威力あるフォアドライブに打ち抜かれる場面もあったが、中野が台上で崩し、岩井田が両ハンドで決めるパターンでストレートで勝利した。

中学2年同士のペアで初優勝を果たした岩井田(左)/中野

野田学園では大会直前にインフルエンザにかかった選手が出たため、感染の拡大を防ぐために岩井田と中野は別々の場所で練習し、大会初日の朝に「ぶっつけ本番」でダブルスを合わせたという。「お互いを信じて、自分がやるべきことをやれたのが良かった。試合をやるたびに調子が上がっていきました」と充実の表情を見せた岩井田。中野も「最初はちょっと心配でしたけど、1試合前から自分たちのプレーができたので安心しました」とコメント。静かな口調ながら、「高校3年までにダブルスで全日本で優勝したいです」と力強く宣言した。

大会前のアクシデントを乗り越えた岩井田/中野。パートナーへの信頼は揺るがず

強烈なパワードライブを連発した左腕ペアの浅見(右)/玉城は2位

●男子ダブルス準決勝
岩井田駿斗/中野琥珀(野田学園中) −9、7、11、2 岡本翼/伊藤佑太(木下アカデミー)
浅見昴希/玉城真佑(石田卓球クラブ) 10、8、10 小谷志温/角田隼人(松戸六中/千葉クラブ)
●決勝
岩井田駿斗/中野琥珀 6、8、9 浅見昴希/玉城真佑

 

女子ダブルス優勝はミキハウスJSCの新谷莉央/渡会宥。自分から攻めた展開だけでなく、ツッツキから打たせる展開でも確実にラリーの主導権を握り、豊富な練習量を感じさせるプレーでオール3−0の完全優勝。左腕の新谷がサービスで崩して、渡会が3球目攻撃を打ち込み、ラリーでは新谷のストレートへの強打が冴えた。2位の藤本/髙橋もフォアのしゃがみ込みサービスを駆使し、藤本の打球点の高い攻撃、髙橋の鋭いミート打ちで得点を重ねたが、決勝ではうまく打たされた感があった。

新谷のサービスから、渡会の威力ある3球目攻撃が決まった新谷(左)/渡会

「初めて全国大会で優勝できたので、とてもうれしいです」と初々しい優勝コメントを残した新谷/渡会ペア。新谷はペアの強みとして、「明るく、どんな時でもお互いを信じあってプレーできるところ」とコメント。渡会は「3回戦の横浜隼人ペア(牛島/持田)との試合が一番緊張したし、やりにくいペアだったけど、そこで勝って勢いに乗っていけた」と優勝への道のりを振り返った。

うれしい全国初タイトルを手にした新谷(左)/渡会

全中の団体決勝では、木下アカデミーのメンバーで構成された星槎中に対し、新谷/渡会ペアがダブルスで敗れ、チームも敗戦。新谷曰く「挑戦者の気持ちでやろうと思っていた」、渡会は「今回の決勝は絶対に勝とうと思っていた」と語り、決勝では気迫のプレーを見せた。

鋭い攻撃で決勝に進出した藤本(右)/髙橋は惜しくも準優勝

●女子ダブルス準決勝
新谷莉央/渡会宥(ミキハウスJSC) 8、5、4 吉田璃乃/駒瀬あゆみ(明徳義塾)
藤本和花/髙橋青葉(木下アカデミー) −4、9、10、7 井上真夕/渡邊ひかり(ミキハウスJSC)
●決勝
新谷莉央/渡会宥 9、10、7 藤本和花/髙橋青葉

今日は男女の14歳以下/13歳以下シングルスの4種目で、それぞれベスト16まで決定。明日5日、各種目のチャンピオンが決定する。

 

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