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インタビュー

「ラージについてはまったくセンスがない」から全国ラージ初出場・初V。横幕勝治が語るラージの魅力

 6月下旬に開催された第35回全国ラージボール卓球大会。男子シングルス一般に元日本代表の塩野真人さん(Menber Of STIGA)が参戦する中、同種目で優勝を果たしたのが横幕勝治選手(みつのきTTC)。全国ラージ初出場で初優勝を飾った。

 普段は会社員生活を送りながら、愛知・みつのきTTCでコーチとしても活動する横幕選手だが、実はラージの公式戦に出場するのは全国ラージが2回目。初めてラージをプレーした際は自らを「センスがないと思った」というから驚きだ。そんな横幕選手に、全国ラージ、ラージのおもしろさなどについて語ってもらった。

 

---全国ラージから1週間ほど経ちましたが、優勝の反響も大きかったそうですね。

横幕勝治(以下:横幕) 友人や知人から連絡をもらったり、Twitterのフォロワー数が一気に増えたり、予想以上の反響がありました。

 

---全国ラージは初めての出場だったんですよね?

横幕 そうですね。というか、実はラージの公式戦に出たのも、全国ラージが2回目だったんですよ。練習はしていたんですけど、そもそもラージの試合自体が少なくて、出たいとは思いつつ、結局出ることができないまま全国ラージを迎えてしまいました。

 

---じゃあ全国ラージのレベルというか、自分のプレーへの手応えみたいなものもなかった?

横幕 ヨーラさんの練習会があるんですけど、それに参加させてもらった時に結構勝てたんですね。それで自信はあったというか。練習会に参加している選手は全日本ラージ選手権のベスト4、ベスト8クラスの選手ばかりなので、そこで勝てたことは大きかったです。それで「あ、意外と行けるのかな」って。なので、優勝するつもりではいました。

 

---練習はそれなりにやり込んでいましたか?

横幕 全国ラージの1カ月前から週3、4日、2週間前からは週6日くらいやりました。時間自体は1時間半くらいで短いですけど、とにかくボールを打つようにはしていました。

 

---大会が始まる前にマークしていた選手はいました?

横幕 やっぱり塩野さんですね。元日本代表ですし、ラージでどれだけできるんだろうと思っていました。でも情報が全然なかったので、ラージでどれだけできるのか想像できなかったですね。

 

---準決勝ではその塩野さんとの対戦でした。

横幕 硬式でも技術力のある方なので、もちろんうまいです。ただ、「ラージっぽい」というか、ラージ特有のミスをしてくれたので、それが勝てた要因のひとつだったと思います。

準決勝では注目の塩野真人に勝利

 

---塩野さんは狭山ヶ丘高の先輩・後輩ですよね。

横幕 在校時期はかぶっていないんですけど、ぼくが高校生の頃に塩野さんが教育実習に来ていたり、早稲田大の練習に参加させていただいた時に相手をしてくれたり、大変お世話になった先輩です。

 

---決勝はどうでしたか?

横幕 カット打ちをした後の試合だったのが少し難しいかなと思っていました。その中で相手も重要な場面でサービスミスをしてくれたので、少し楽に試合を運ぶことができました。

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