3月14日に開催された日本卓球協会の理事会にて、出席した理事から馬場美香強化本部長に対し、「世界選手権ロンドン大会・日本代表の強化本部推薦の理由」について質問が飛んだ。
ーー世界選手権代表の「強化本部推薦」の理由を教えてください。
馬場強化本部長「女子の早田ひな選手と橋本帆乃香選手はアジア選手権の代表メンバーです。選出理由として、早田選手は国際大会の大舞台や団体戦において非常に高いパフォーマンスを発揮しており、チームのリーダー的存在であること。橋本選手は近年の活躍が著しく、日本の中心選手としてカットマンが加わることで、オーダーに厚みが出て対戦相手に脅威を与えられること。この2点を評価し、アジア選手権代表から選出いたしました。
長﨑美柚選手に関しては、直近6カ月の結果において中国のトップ選手に勝利している点が、強化本部が推薦する主な理由となりました。男子の戸上隼輔選手、篠塚大登選手についても、アジア選手権に出場していた実績から選出しています」 (※今回の選考基準では、強化本部推薦は「アジア選手権出場者から選出」と記されていた)
ーー推薦の理由は他の選手たちとも共有すべきではないでしょうか。選ばれた選手への説明はもちろん、選外となった選手が納得できるよう明確にすべきです。
馬場強化本部長「評価の基準として、常に2点を求めています。一つは『国際大会の実績の内容と評価』。もう一つは『国際競争力の高い潜在性があると思われる選手の評価』です。これらを総合的に判断しています」
ーー長﨑選手の選出に異論はありませんが、選手側の視点で言えば、世界ランキングが高い伊藤美誠選手や大藤沙月選手が選ばれていない現状で、『国際競争力』という言葉だけでは、なぜ長﨑選手なのかと疑問を抱くはずです。先ほど『直近6カ月で中国選手に勝利したことが重要』というお話がありましたが、そうした丁寧な説明が今後も必要ではないでしょうか。
馬場強化本部長「今後、強化の側面から必要であると判断すれば、より詳細な理由の公表を検討したいと考えています」
今回、質問の中で名前が挙がった大藤沙月選手に関する補足。 日本代表が発表されたのは2月25日。大藤選手がWTTチャンピオンズ重慶で世界ランキング2位の王曼昱(中国)を破る快挙を成し遂げたのは3月10日だった。つまり、代表選考の決定時点では、大藤選手の対中国トップへの勝利実績はまだ生まれていなかったという時系列のズレがある。
*写真は馬場美香強化本部長(2025年撮影)
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