4月5日に最終日を迎えた『ITTF男女ワールドカップ』(3月30日〜4月5日)は、まず準決勝の4試合が続けて行われた。
第1試合は女子の孫穎莎(中国)vs. ヴィンター(ドイツ)。ここまでアンチラバーの激烈な変化とフォアハンドのパワードライブで中国選手2人を含む強敵を次々とノックアウトしてきたヴィンターだったが、やはり孫穎莎は役者が違った。アンチの変化球をもろともしないバックハンド強打、フォアハンドでのコースの読めないパワードライブなどでヴィンターを圧倒。前日にゴーダ(エジプト)に大苦戦したのが嘘のような強さを見せ、4-0のストレート勝ちで決勝進出をあっという間に決めた。
続いては、女子の申裕斌(韓国)vs. 王曼昱(中国)。世界ランキング2位で格上の王曼昱は、1ゲーム目を先制したものの、2・3ゲームを連続してジュースで落とし、苦しい展開に。王曼昱には、前日の橋本帆乃香(日本)との激闘による疲労も見えた。しかし、タイムアウトを使って4ゲーム目を取ると、5ゲーム目もバックハンドサービスからの3球目攻撃が冴えて連取。申裕斌も得意のラリー戦で食い下がったが、威力で上回った王曼昱が勝利を収めた。
そして、男子準決勝の第1試合は、18歳の全日本王者・松島輝空 vs. 林昀儒(チャイニーズタイペイ)。これまでの対戦では林昀儒が松島のプレーを全く苦にしておらず、松島にとっては「天敵」とも言える相手だ。
試合は、松島が勢いよく1ゲーム目を先取したものの、林昀儒が2ゲーム目を取り返し、3ゲーム目は松島が10-7のリードから逆転を許して落とす嫌な流れ。4ゲーム目も競り合いとなったが、今度は松島が取り、続く5ゲーム目は出足から突き放して松島がゲームカウント3-2と王手をかける。だが、林昀儒もさすがの強さを見せて6ゲーム目を取り返し、勝負の行方は最終7ゲーム目へ。
運命の最終ゲームは、出足からリードした松島が最後まで主導権を相手に渡さず、11-6でフィニッシュ。終始、林昀儒のフォア側を厳しく攻めるコース取りが功を奏し、見事な勝利をあげた。準々決勝のモーレゴード(スウェーデン)に続き、この試合の林昀儒と、過去未勝利だった相手に2連勝しての決勝進出。日本男子史上、初のワールドカップチャンピオンまであと1勝とした。
男子準決勝のもうひと試合は、昨年の前回大会準決勝の再戦。世界ランキング1位に君臨する王楚欽(中国)と、前回王者・カルデラノ(ブラジル)とのマッチアップとなった。試合は攻守に充実ぶりを見せる王楚欽が立ち上がりから主導権を握り、3ゲームを一気に連取。カルデラノも武器である強打を繰り出すものの、要所で王楚欽のスーパーカウンターにつかまるなど、なかなか打開策を見出だせない。4ゲーム目こそリズムをつかんだカルデラノが取り返したものの、5ゲーム目は終盤まで競り合いながら、王楚欽が台上の駆け引きで上回って勝利。松島の待つ、決勝の舞台へ駒を進めた。
男女の決勝は、5日夜に行われる。
●準決勝の結果
【男子】
松島輝空 4(11-7, 6-11, 10-12, 11-9, 11-5, 2-11, 11-6)3 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
王楚欽(中国) 4(11-7, 11-3, 11-7, 6-11, 12-10)1 カルデラノ(ブラジル)
【女子】
孫穎莎(中国) 4(11-6, 11-6, 11-5, 11-3)0 ヴィンター(ドイツ)
王曼昱(中国) 4(11-8, 11-13, 11-13, 11-6, 11-7, 11-5)2 申裕斌(韓国)
●決勝(5日)の組み合わせ 開始予定時刻は日本時間
【男子】
松島輝空 vs. 王楚欽(中国) 21時15分〜
【女子】
孫穎莎(中国)vs. 王曼昱(中国) 20時半〜
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