●男子シングルス準々決勝
樊振東(中国) 6、−5、−8、10、6、11 モーレゴード(スウェーデン)
一昨年の世界選手権ヒューストン大会の決勝で争った2人。モーレゴードの多彩なレシーブと自在な攻守は、さらにレベルアップしている。
1−1にした3ゲーム目、8−8からモーレゴードはレシーブ強打と4球目のナックルドライブで10−8にして、最後は3球目バックドライブで打ち抜き、11−8でゲームを連取した。多彩さとパワーの融合だ。
腰に痛みを抱える世界チャンピオン、東京五輪銀メダリストの樊振東が精彩を欠いているように見えるのは、モーレゴードが強いからだろう。
4ゲーム目、6−5とモーレゴードがリードしたところで中国ベンチはタイムアウト。その後、樊振東が4点連取で9-6と逆転。10−8と樊振東がゲームポイントを奪うも、すぐに10−10とモーレゴードが追いつく。樊振東がレシーブでバックドライブを決め、次のボールをモーレゴードがバックハンドの強打ミスで12−10で樊振東が奪取し、2−2となった。
5ゲーム目、モーレゴード6−5リードから樊振東が怒涛の6本連取、勝利に王手をかけた。6ゲーム目、出足から激しい攻防。樊振東がジリジリとリードを広げ6−3にしたが、モーレゴードも多彩な技がことごとく決まり、10−10。12−11から最後はモーレゴードのドライブレシーブがオーバーミスとなり、樊振東が準決勝進出を決めた。
ビタ止めのストップレシーブ、カットブロック、カウンターのバック強打、フォアのパワードライブとカウンタードライブ。多彩なテクニックでモーレゴードは素晴らしい試合を見せた。
樊振東「予想以上に苦しんだきつい試合だった。明日の試合に向けてしっかり準備したい」
時間を忘れさせる大激闘は午後10時35分に終わった。
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