全農杯全日本選手権(ホープス・カブ・バンビの部)が7月22日から、兵庫県・グリーンアリーナ神戸で開催。2日目の23日は女子の決勝戦までが行われ、ホープス女子・香取悠珠子(卓桜会)、カブ女子・吉岡咲(マイダス)、バンビ女子・松島美空(田阪卓研)の3名が優勝を果たした。
●ホープス女子
優勝:香取悠珠子(卓桜会)
準優勝:新谷莉央(フェニックス)
ベスト4:深山稟心(ヒゴ鏡卓球クラブ)、伊藤友杏(羽佳卓球俱楽部)
●カブ女子
優勝:吉岡咲(マイダス)
準優勝:石田心美(石田卓球N⁺)
ベスト4:小西紅偉(Global Athlete)、森星姫(森卓球塾)
●バンビ女子
優勝:松島美空(田阪卓研)
準優勝:伊東彩芽(はばたキッズ)
ベスト4:土田莉暖(新山スポ少)、祢屋楓(ねや卓球クラブ)
ホープス女子は、第1シードの佐藤希未(TKOクラブ)、第2シードの吉田璃乃(トコチル)らが準々決勝で敗れる中、一昨年のカブでベスト4に入っている香取、そして吉田ら強敵を下して勝ち上がった新谷が決勝進出を果たす。第1ゲームこそ異質サウスポーの新谷のプレーに惑わされた香取だったが、中盤からはバックツッツキを多用して、相手にドライブで持ち上げさせて次を狙う戦術でペースを握ると、得意のバックハンドも決まり、見事初優勝を果たした。
カブ女子を制したのは、一昨年のバンビでは準決勝で敗れている吉岡。今大会はフォアスマッシュが絶好調で、あまりに難しいボールも攻めすぎてしまうためにベンチコーチから「抑えて……」とアドバイスを受けるほど。しかし、その積極性は決勝の舞台になっても変わらず、第1シードの石田に対して次々とフォア強打を決めてリードを奪い、決勝第4ゲーム終盤は徐々に追いつかれる苦しい展開だったが、それでも最後までフォアを振り切って頂点まで駆け上がった。
バンビ女子は、前評判通り、第1シードの松島が危なげなく優勝。その実力はカブの部でも優勝を狙えるのではというレベルで、準々決勝から決勝までの平均失点は、「1ゲームあたり3.78点」という驚異的なスコアだ。回転量の多いロングサービスはほとんどの選手がまともに返すことができず、レシーブできても待っているのは強烈なフォアドライブ。時にはロビングを上げるなど、バンビ女子とは思えないプレーも披露し、他の選手を圧倒した。目指すはホカバ5連覇。来年3年生で出場するカブだが、この怪物を止められる4年生は現れるのだろうか。
スポンサーの全農さん用の動画を撮影中の香取選手。優勝おめでとう!
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