先ほど行われた女子シングルス準決勝で伊藤美誠の金メダルの夢を打ち砕いた孫穎莎。鉄壁のブロックに豪快なフォアドライブ、滾る気迫は敵ながら見事だった。準決勝後のインタビューでは同年代のライバルである伊藤についての質問が飛んだが、それに対する回答も見事。その言葉にはアスリートらしい清々しさ、そして伊藤への敬意があふれていた。
―試合を振り返って
孫穎莎:伊藤も調子が良さそうだったので、こんなスコア(4-0)で勝てるとは思いませんでした。ターニングポイントは2ゲーム目でしょう。試合全体で彼女のサービスを想像以上にうまくレシーブできたことが大きかった。
―その2ゲーム目は3-9から逆転した
孫穎莎:どれだけリードされても、どれだけ追い込まれても、あきらめなければ逆転できると昨日の夜から準備してきました。1ゲーム目を取っていたので、2ゲーム目を失ってもまだ1-1なのでそこまでプレッシャーはなかった。
―試合の中で注意していた点は?
孫穎莎:コーチからは台から下がらないように、前陣で攻め続けるようにと常にアドバイスされていました。
―伊藤のプレーについてはどうだったか
孫穎莎:彼女は並外れた選手ですし、すでにオリンピックチャンピオンになっています。私と彼女はほぼ同じ年齢ですが、これで世界選手権、ワールドカップ、そしてオリンピックで対戦することができました。勝っても負けても、彼女と戦う度に喜びを感じます。お互いが闘志を引き出し合って試合ができるので、彼女と対戦するのは本当に楽しい。私は彼女と試合をするのが本当に大好きなんです。
―決勝ではどんな試合をしたいか
孫穎莎:決勝で試合ができるというだけで素晴らしいことで、自分のプレーを披露するだけです。私たちはお互いのスタイル、パターンを知り尽くしていますし、オリンピック決勝という舞台を楽しみたいと思います。
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