卓球王国 2024年12月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
インターハイ2021

本日開会式のインハイ、女子学校対抗展望

 本日開会式、明日から競技スタートとなる2年ぶりのインターハイ。男子に続いて女子学校対抗の戦況を予測してみる。

 

●戦力充実の四天王寺、最長記録に並ぶ8連覇なるか

 男子の愛工大名電と同様に、女子も巨大戦力を誇る四天王寺が大本命。全日本ジュニア2連覇の大藤沙月、全日本一般ベスト8の横井咲桜というWエースがどっしりと構え、全日本ジュニア3位の菅澤柚花里、同ベスト8の中森帆南、面田采巳、原芽衣らが脇を固める布陣は頭ひとつ抜けている。

 今春の選抜ではわずか1点を落としたのみで優勝。決勝の桜丘戦では大藤が野村光に何度もマッチポイントを握られながらも逆転勝利をあげるなど、豊富な練習量に裏打ちされた技術と精神力は、そう簡単に崩れることはない。

 前回の2019年大会で四天王寺は学校対抗7連覇を達成し、女子の連覇の最長記録を更新した。今大会で連覇を8に伸ばすと、男子の青森山田が2005年から2012年に記録した8連覇に並び、学校対抗での連続優勝のタイ記録となる。

選抜では6連覇を達成した四天王寺

ツインエースの一角、横井

 

 その四天王寺と大阪でしのぎを削るリベルテは大阪府予選で敗れたが、近畿ブロックを勝ち抜き出場権を獲得。Tリーグでも活躍を見せる赤江夏星に、村上宝、由本楓羽、司千莉と本格派ドライブ型が揃う。学校対抗には2018年大会で初出場を果たして以来2度目の出場となるが、一気に上位を狙えるポテンシャルを秘めている。

 ただ、四天王寺には大阪府予選で0-3で敗れるなど、やや相性が悪い印象。リベルテの選手たちは貝塚第二中時代にも全中団体戦で四天王寺に苦汁をなめさせられているが、リベンジなるか。

リベルテ・赤江

 

 選抜では勝負強さを見せて準優勝に輝いた桜丘だが、愛知県予選で愛み大瑞穂に敗戦。東海ブロック予選を通過してインターハイに挑む。選抜でも活躍した2年生の野村光と小林りんごを中心に、夏も旋風を起こしたい。

 その桜丘を愛知県予選で下した愛み大瑞穂はチームの要である3年生の甲斐萌夏と鶴岡美菜に、稲垣幸菜と今枝愛美という2人の1年生の活躍で東海大会でも優勝。選抜では初戦の2回戦で敗れたが、インターハイではこれまで何度も劇的な試合を繰り広げて勝利しており、夏の愛み大瑞穂は強い。

桜丘・野村

愛み大瑞穂・甲斐

 

 選抜3位の明徳義塾は青井さくらが菅澤を破り、選抜で四天王寺から唯一得点を奪った。四天王寺も警戒する白山亜美をはじめ、主力は2年生のチームだが、インターハイでも確実に上位争いにんでくるだろう。同じく選抜3位の就実も中国大会シングルス1位・枝廣愛と同2位・?井亜紀の2人を中心に、センスを感じさせる選手が揃い、春に続く表彰台を狙う。

明徳義塾・青井

就実・枝廣

 

 聖和学園、正智深谷、浜松修学舎、白子の選抜ベスト8勢もさらに力をつけている。聖和学園は中学時代にジュニアアシストアカデミーで日本生命の選手たちとともに腕を磨いた阿久根みこが入学。浜松修学舎は選抜で敗れた桜丘に東海大会でリベンジを果たすなど実力は高い。

 他には進徳女子も上位候補。東川陽菜ら中学時代に実績のある選手が多く在籍しており、選抜でも桜丘をラストまで追い詰めた。これまでインターハイ、選抜での入賞はないが、初の表彰台を目指す。

関連する記事